物理鍵を廃止して、エントランス含むマンション全体にスマートロックを導入。IoTマンションは2棟目に拡大。
貝沼建設株式会社
愛知県名古屋市を事業エリアとし、建設業と不動産業の両方を幅広く手掛ける貝沼建設株式会社。今回は、貝沼建設が手掛ける新築賃貸マンションで、「NinjaEntrance」と「NinjaLockM」の導入が2棟目となる「コンフォータブル」について、その導入経緯や導入効果を、不動産管理課課長の中村様に伺いました。
ー 貴社の事業概要、および現在力を入れているサービスについて教えて下さい。
中村様:弊社は賃貸事業をベースに、お客様の資産アップとその運用、建築管理をワンストップサービスで提供しています。私のいる部署では、オーナーさんの資産を守るという方針を軸に、アセットマネジメントとプロパティマネジメントの両立に力を入れています。また地域柄、創業者の時代から、ファミリー向けの物件を中心に、10年先、20年先もお客様に使ってもらえるような建物にするという方針があります。その方針の基、目先の利益は求めず、長いお付き合いの中で、その時にベストなご提案をしています。
ー 貴社が「NinjaEntrance」と「NinjaLockM」の導入を検討されたきっかけを教えて下さい。
中村様:もともと、ビアンコネロという物件でNinjaEntranceとNinjaLockMを導入しており、リーシング部分での成功事例がありました。入居入れ替えの際に、家賃を上げられたこともあり、港支店では良い印象を持っていました。その後、比較的規模の大きいマンションの計画があり、デザイン面も含め力を入れていきましょうという話になっていたため、成功事例のあったスマートロックをオーナーさんに提案しました。スマートロックを導入すると、最先端のアピールにもなりますし、オーナーさんもその事に共感してくれたので、今回導入に至りました。
ビアンコネロでNinjaEntranceとNinjaLockMを導入したきっかけについては、ちょうどIoTが流行り出した時期というのが発端です。アレクサのような家電との連携が流行っていたのですが、当時、エントランスを解錠できるサービスを提供している会社はありませんでした。そのような中、全棟導入というのも怖かったので、一部屋だけIoT家電を導入したのですが、あまりインパクトはありませんでした。その経験から、エントランスも含めてやらないと、IoT物件というアピールにはならないよね、という話になり、エントランスを解錠できるサービスを探しましょうという流れになりました。それからライナフさんと出会い、結果、NinjaEntranceとNinjaLockMを導入しました。
ー 弊社以外のスマートロックを比較検討されましたか?
中村様:はい。当初、東京までIoTマンションを見に行ったのですが、そのIoTマンションに導入されていた他社のスマートロックと比較をしました。他社のシステムは、あまり使い勝手がよくなかった記憶があります。賃貸で使用していくことを考えた時に、他のものですと、管理・運用の面でなかなかしっくり来なかったのですが、ライナフのシステムならいけると判断しました。
ー 最終的に、弊社のサービスをお選びいただいた理由は何でしょうか。
中村様:ライナフは当時、導入実績やサポート体制の面でトップだったこともあり、他に選択肢は無く、悪いところも見当たらなかったことが理由となります。サポート体制に関しては今でも評価をしています。先ず、常にサポートが必要なほどトラブルが起きないですし、何か起きたとしても、その時の対応が速いだけでなく、原因と対策のレポートなんかも非常に迅速です。そういった企業姿勢は素晴らしく、見習わなければと思うほどです。また、鍵として安心かどうかというのは一番コアな部分であり重要ですが、御社のスマートロックはMIWA製なので、そこも評価が高いポイントでした。
ー サービス導入前、懸念に感じられていたことはありましたか?
中村様:物理鍵を渡さない運用にすることで、万が一の際の締め出しに関しては懸念がありました。また、従業員の間でもITリテラシーに差があるので、システムが理解できるかというところですね。現状は導入が2物件だけなのと、システムを触るのが入居の入れ替わりの時くらいなので、現状は問題なく回っています。締め出しに関しては、過去に2件ほど発生していますが、そもそも頻度が少ないのもあり、特に問題にはなっていません。
ー 導入いただいた弊社サービスをどのようにご活用いただいていますか?
中村様:住まいの掲示板(デジタル掲示板)が大変便利で活用しています。掲示物を貼りに行く手間が無くなったのがとても大きいです。また、案内をポストに入れた場合、受け取った方にしか内容が伝わらない可能性がありますが、アプリだったら家族全員に通知ができるので、その点もメリットに感じています。
ー 導入後に得られた効果・成果を教えて下さい。
中村様:竣工後、オーナーさんが初めて見られた際は凄いね、という反応でしたし、これからの時代は全部スマホの時代だね、という話にもなり、弊社のご提案にご満足いただけました。内覧会の際には、スマートロックが付いていると、一つのアピールポイントになっている印象です。入居者については、満足している方は意見を言わないと思います。不満を言われる入居者は少数いますが、それを全ての意見と捉えるのは良くないと思っていますし、そもそも不満が上がってくる頻度がとても少ないので、それがよい意見ということではないかと考えています。
ー サービスを運用してみての感想を教えて下さい。
中村様:物理鍵を渡さない運用にしたことで、物理鍵の時とは違った運用になるということもあり、導入当初は後ろ向きな面もありました。しかし、実際に運用してみると、思いのほかクレームが少なかったので、良い印象を持っています。
ー 弊社のサービスを活用した、今後の展開・展望がありましたらお聞かせ願います。
中村様:新築の計画があれば、是非導入していきたいです。既築の物件に関しては、NinjaEntranceとNinjaLockMを同時に入れるとなるとマンパワーがかかりますが、スマート置き配でNinjaEntranceを先に導入していく方法であれば負担もかからないので、対象物件があれば、今後も継続的に推進していきたいと考えています。
スマートロックだけではなく全体を通して、不動産DXといわれているものの中で、効率化というよりはオーナーメリットを目的として、今後も取り組んでいきたいと考えています。貝沼建設としては、オーナーにメリットがあるかどうかをしっかりと見極めたうえで、これからも進めていきたいですね。
ー サービスや弊社へのご意見・ご要望がありましたらお聞かせ下さい。
中村様:普段思いついた時に意見を上げさせてもらっており、レスポンスもしっかりしていただいているので、特にありません。
ー 本日は貴重なお話、誠にありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。