宅配ボックスの設置とスマート置き配利用者の内訳
宅配ボックスは設置されているか?
宅配ボックスの数は十分か?
まとめ
スマート置き配導入物件のうち、34%は宅配ボックス未設置。
設置されている物件でも、22%の入居者さまは宅配ボックスが足りず、荷物の受け取りにストレスを感じています。
また、宅配ボックスが十分だと感じている入居者さまは、置き配にも前向きな傾向があります。
選択肢を増やせば、宅配トラブルは減らせる。
スマート置き配なら、オートロック付きマンションに
後付けするだけで置き配を可能に。
初期費用・
継続費用ともに
無料
導入社数
694社
導入棟数
10,000棟突破
※導入企業一部抜粋
宅配ボックスがない・足りない物件での
入居者満足度の向上、管理の負担軽減に効果を発揮します。
※株式会社ライナフ調べ スマート置き配に関するアンケート調査を実施 回収票数1,444件をもとに集計
入居者の方から、「荷物の受け取りが楽になりました!」「手間が減りました!」というお話をいただいています。「宅配ボックスがいっぱいになってしまった」という問い合わせもなくなりました。
株式会社フラット・エージェンシーさま
入館できるのは、連携宅配サービスの認証された配達員だけ。
万一のトラブル時には宅配サービス運営会社が対応。
認証機能・入館履歴の仕組み
荷物の配送に関する問題やクレームに対して、弊社が都度対応しなければいけない事態にはならないだろうと判断しました。実際、荷物の紛失や置き配ができていないといったクレームは入っていないですね。
サムティアセットマネジメント株式会社さま
再配達やCO2削減といった社会課題解決へ向けて、
連携宅配サービス各社との協力によって実施されています。
スマート置き配は費用負担なしですぐ導入できて、おまけにSDGsや物流の2024年問題にも貢献できるのでオーナーさまに提案しやすかったですね。
株式会社フェイスネットワークさま
手のひらサイズの機器を設置するだけ。
マンションのエントランスのオートロックが、
置き配可能なスマートロックに。
躯体に穴をあけるような大きな工事は不要で、
現状回復も容易です。
導入工事はスムーズでとても進めやすかったですね。今後も他の物件での導入を積極的に検討したいと考えています。
株式会社サンケイビルさま
スマート置き配の仕組みやご利用の流れを動画でご紹介します。
ECサイトの配達方法で「置き配」を選べば、
玄関前に荷物が届きます。
入居者さまの入・退館は今までどおり。
インターホンや自動ドアの見た目、使い勝手は変わりません。
連携宅配サービスの認証された配達員は、配達のタイミングのみ入場可能に。
他の来場者は今までどおりブロック。
物件エントランスの自動ドアに、専用のスマートロックを設置
入居者さまがECサイトなどで荷物を注文する際、配達方法を「置き配」に指定
配達員は荷物を入居者さまのお部屋の前まで配達、配達完了報告を実施
入居者さまは配達員と対面することなく、都合の良い時に荷物を回収
※ECサイトまたはマンションがスマート置き配に対応していない場合、商品をお届けできない場合がございます。
さまざまな入居者さまの生活に合わせられる置き配。
こんなポイントが便利だとご好評です。
宅配ボックスは設置されているか?
宅配ボックスの数は十分か?
スマート置き配導入物件のうち、34%は宅配ボックス未設置。
設置されている物件でも、22%の入居者さまは宅配ボックスが足りず、荷物の受け取りにストレスを感じています。
また、宅配ボックスが十分だと感じている入居者さまは、置き配にも前向きな傾向があります。
サービス導入後に置き配を利用したか?
置き配を利用した理由
置き配ができることを知った入居者さまの6割が置き配を利用しています。
置き配の利用としては、時間の有効活用や手間の削減に関する事柄がTOP3を占めています。
置き配指定割合
宅配ボックスの充実度と置き配指定割合の相関
宅配ボックス数が不十分だと感じる人ほど置き配の指定割合は増加。
一方、宅配ボックス数が十分だと感じる人も41%※は荷物の半分以上を置き配指定しており、宅配ボックスと置き配を使い分けている様子が伺えます。
※「宅配ボックス数は十分だと答えた人の置き配指定割合」のうち、75〜100%の人(25%)と50〜74%の人(16%)の合計値
再配達の削減率
削減率の実感度と置き配指定割合の相関
利用者のうち、効果が体感できた人は97%。半分以上減った実感がある人は74%と、高い割合となりました。
高い効果を感じた人ほど置き配の指定頻度も高まる傾向があります。
99%の荷物は1日以内に回収されており、長期放置や盗難の発生リスクは低いといえます。
81%が置き配対応が良いと回答。今後、置き配が広まるにつれて置き配希望者は増えると予想されます。
※株式会社ライナフ調べ 2023年スマート置き配に関するアンケート調査を実施 回収票数1,760件をもとに集計
不動産管理会社さまをはじめ、多数の企業さまに導入いただいています。
連携宅配サービス各社の協力のもと実施しているため、ユーザー様からは費用を頂戴しておりません。
詳しくはなぜ無料?をご覧ください。
・重い荷物やかさばる荷物を、玄関前まで運んでもらいたい。
・在宅ワークや子供の世話で、チャイムを鳴らさずに届けてもらいたい。
・感染症や防犯の対策で、配達員と対面せずに受け取りたい。
などでの利用が想定されます。
置き配用の機器の故障は、ライナフが修理・交換の対応をします。故意または過失による損害がある場合を除き、修理・交換の費用はライナフが負担します。
国内の電子商取引市場規模は今もなお拡大しており、BtoC及びBtoBだけではなく近年では個人間EC(CtoC)や、外国との越境EC市場も増加傾向にあります。
また、購入金額などに左右されない送料の無料サービスが増えたことで注文の小口化が進み、宅配便荷物の個数が増えていることも問題となっています。ほかにも働き方改革推進による物流の停滞が危惧される“2024年問題”や、配達員不足の深刻化が予測される“2030年問題”など課題は山積。
消費者としてはストレスのない荷物の受け取りやそれが可能となる環境を望むのが自然であり、入居者さまの満足度や住居の選択時に考慮すべき要素に直結すると考えられます。
2024年問題の対策として期待される宅配ボックス。設置済み物件のシェア率は上昇していますが、まだ4割程度となっており、ボックスの設置を希望する転居希望者数と比べると開きがあります。
コロナ禍による対面での接触機会を最小限にする目的で、国土交通省における宅配ボックス設置に関する支援策等も整備されています。
ですが、なおコスト面の問題や解決が困難なスペースの確保といった障壁により、設置・増設が思うように進んでいないのも事実です。
導入のハードルが高いことに加え、空きボックスの不足や不具合発生時の現地対応といったトラブルも避けられないため、質の高いマンション運営において置き配との併用がカギとなります。
スマート置き配と連携している宅配サービスが配達するときに、担当する配達員に、エントランスの開錠権限が付与されます。
配達員は、お届け先にて専用端末を用いて荷物のバーコードを読み取ることで、オートロックに設置した機器と通信してエントランスを開けることができます。
配達完了後は、同じ端末・物件であっても入館できなくなります。
認証された配達員が入館すると、オートロックに設置された機器を通じて記録されます。
宅配サービスとの連携で、配達員の情報・内容・開錠時刻などが詳細に残ります。
インターネットをはじめとした通販市場が拡大し気軽な買い物が可能となった一方で、配達員を装った事件も増加しています。消費者に送られてくるSMS(ショートメッセージサービス)による迷惑メールで偽サイトへ誘導し、詐欺行為が行われるといった問題が後を絶ちません。
また、配達員を装った訪問者が、言葉巧みに玄関ドアを開けさせて家屋に侵入し金品を奪うといった事件も社会問題となっています。
ですが、置き配が標準となれば再配達を促すSMSや、配達員の来訪などに入居者さまが自然と不信感を持つようになるため、事件を未然に防ぐ可能性を向上させられます。置き配が可能な環境の整備は住宅管理者さまが入居者さまに安心を提供する有効な手段となります。
警察庁と物流大手3社(佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸)は配達員を装う強盗事件の防止策として、受取人の希望によっては置き配での配送に努めることを2023年に合意しました。入居者さまが訪問者と対面せずに荷物を受け取ることで、事件を未然に防ぐことを狙いとしています。
感染予防の対策や2024年問題の解決策にもつながるため、このトレンドはますます広まっていくことが予想されます。住宅管理者さまもこの社会のニーズに応える形で環境整備に取り組んでいく必要が出てきます。
入居者さまや住宅管理者のニーズを満たしていくだけではなく、物流業界の抱える課題やSDGsの推進といった大きな社会問題に取り組んでいくことが今後ますます求められてきます。
2030年には荷物の約35%が輸送不能になるという試算も出されています。これは、宅配の需要増と荷物の小口化・多頻度での輸送が増加する一方で、輸送を担うトラックドライバーの不足が予想されるためです。2030年にはドライバーが5.8万人不足するだけではなく、2027年以降には車両自体も足りなくなるというデータも出されています。
2024年春より物流大手各社が配達料金の値上げに踏み切ったほか、再配達時の有料化が検討されるといったことも懸念されています。
こうしたさまざまな社会問題に対して宅配業者だけではなく政府も対策を打ち出しています。例えば、2020年度に約10%であった宅配便の再配達率を2025年度には7.5%程度まで減らせるよう具体的な目標を設定。そして、その取り組みや喚起についてSNSやホームページ、政府広報のテレビ番組で周知を図っています。
ほかにも緊急対策として置き配や、余裕を持たせた配送日を設定した消費者にはポイントを付与するといった実証事業を行うことが発表されています。
物流業界や消費者が抱える多くの問題は、配達先となる住宅管理者さまの理解や協力なくして達成されるものではありません。