2015.02.26

世界的に格差が縮まります。

ピケティさんの「21世紀の資本」が話題になって久しいです。
格差についての持論なのですが、グローバル化が進むと、格差はどんどん縮まります。絶対に。

青島(中国)の社長さんから直接聞いたのですが、現在、青島での工員の賃金は月6万円程度だそうです。
10年前は確か2万円くらいだったので、3倍になっています。
それだけ、日本人の平均賃金と中国の平均賃金の格差は縮まっています。
で、中国人の賃金はこのままどんどん上がるのかというと、そうではなく、月6万円程度になると他の東南アジア
よりも割高になってしまい、カンボジアやベトナム、最近だとミャンマーへ仕事が流れていくそうです。
そうなると今度は東南アジア全体の賃金が上がり、月1万円くらいの給与で生活していた人達が豊かになり、月6万円の
賃金に近づいていきます。

東南アジアの賃金が上がったら、次はアフリカへ・・・と、いう具合に、人件費が安い方へ、安い方へと産業が流れていくので、
結果、世界的にみて月1万円で労働していた人たちはどんどんいなくなり、世界全体の賃金はあがります。
逆に、日本国内の工員は、月1~6万円で働く人達との賃金競争になり、賃金が下がっていきます。

これが、世界的に見た格差の縮小です。
平均賃金でみると格差は縮まるのですが、日本国内に限定して見た時の格差と、世界全体でみた上位1%との格差は、どんどん広がっています。
賃金の安い新興国の人たちと作業内容が同じであればあるほど、格差が縮まる=新興国の賃金に近くなってしまう、という具合です。

国内の格差が問題である、という話はよく出てきますが、「国内格差の拡大」=「世界的格差の縮小=「グローバル化」という関係を前提に考えないと、
格差の問題は簡単には解決しないでしょう。