「上場ゴールは悪いんですか?」悪いと思いますよ。
2016, 12/06
上場ゴール、という言葉をご存知でしょうか?
会社が上場した瞬間が一番株価が高く、その後すぐに株価は下がり、低迷。
最終的にはどこかに売却するか、会社を清算していなくなることを言います。
上場をゴールに設定し、その時点で創業メンバーと上場前から株主になっていた人たちが大きな利益を得て、上場後に株主となった人たちはまるでババを引いたように損をしてしまいます。
株式の上場というのは、本来、次のステージへ上がるためのスタートラインなのに、上場した瞬間に創業者が億万長者になって、いっちょ上がり!みたいになってしまうことをいいます。
で、たまに「上場ゴールを責めるのはおかしい。上場するまで頑張って、億万長者になったんだから、そのあとどうするかは創業者の自由だ」みたいな意見があるのですが、これには断固反対です。
それはまるで、「上場した時点でやる気はなかったんだけど、上場時(IPO)で株を買ってくれた人達はそれを見抜けなかったんだよね。でも騙された方が悪いんだよね。」と言っているようなもの。
上場したあとにやる気をなくすくらいなら、本当に、上場しないでもらいたい。
上場するということは、社会のためにさらに大きくなる決意であって、さらに大変な道を選ぶことであって、その覚悟もなしに上場するのはやはり、詐欺みたいなものだと思う。
上場前は上場したあとのビジョンを大きく語って新しい投資家からお金をひっぱっておいて、上場したら知らんぷり、はダメです。
上場企業はすべて、社会への公益性を自覚しながら、健全にお金を儲けるべきなのです。