その会社は何で稼いでいるのか?
今、就職活動をしている方をよく見かけます。
就職活動をしている方は、ぜひ、「その会社は何で稼いでいるのか?」という重要な事実を、直視してみてください。
例えば、海外との取引でグローバルに輝く人材に!と言っている会社の売上比率を見たら、海外比率が5%もなかったりすることがあります。
また、「ITで世の中を円滑に!」と言っている企業の売上は、自社で新しいサービスを作っている訳ではなく、他社から依頼されたIT開発を請け負っている会社であることもあります。
それが悪い、という訳ではなく、ただ、思ったの違う!というミスマッチを起こさないためにも、何で稼いでいるかはしっかりと把握すべきなのです。
不動産会社にしても、仲介手数料という一度きりの収入で生計を立てている会社と、管理業務という継続的な収益で稼いでいる会社とでは、社風がまったく異なってきます。
IT企業でも、受託開発の会社と自社サービスの会社では、リスクや成長性などが異なってきます。
(一般的に、受託の会社の方がリスクは低く、急成長の余地は少ないです。)
有名企業への就職だったとしても、その会社がやっている事業において自分たちが見えている個人向けの事業はほんの一部で、ほとんどが法人向けサービスの可能性もあります。
例えば、Canonという会社は、個人の身近なところではデジカメやプリンターのイメージが強いですが、売上比率ではコピー機等のオフィス向けが、個人向けの2倍近く売り上げを出しており、法人向けサービスがメインの会社です。
また、個人向けも法人向けも、デバイス(機械)を売ることで収益を上げるのではなく、インクや利用料を継続的に得るモデルであることも、少し調べればわかります。
(なんて安定的な収益モデル!)
その会社が何で稼いでいるかを直視することは、その会社の強み、弱みを理解すると共に、将来性や安定性、そして社風まで透けて見通すことができるのです。
ぜひ、受ける会社が何で稼いでいるか、研究をしてみてください。(ネットで簡単にできます。)