株式会社ライナフ

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そろそろ、機械の失敗を許そうじゃないか

2016, 12/20

2016年の交通事故による死亡者数、3900人。
この数字をどう考えますか?
多いと思うか、少ないと思うか。
そしてもし、車が自動運転になって、交通事故死亡者が1000人になるとしたら、社会は自動運転を受け入れると思いますか?
自動運転が公道を走る日は、まだまだ先になりそうです。
最近、TOYOTAの自動運転責任者の人が、下記のような発言をしました。
「完全な自動運転は、実現が近いとは到底言えない。」
「人類は歴史的に、機械の欠陥による傷害や死亡に対する許容度は0である。」
まさに、この通りです。
人は、人が犯す失敗については許すことができますが、機械が犯した失敗は許しません。
機械には完全を求めるからです。
確かに、年間に自動運転の車で1000人が死亡したら、その遺族の怒りや悲しみの向かう方向は機械へ向き、「自動運転は危険!!」という大合唱となるでしょう。
では、年間100人なら?
無理でしょう。
年間10人なら?
それでも、無理でしょう。許せない。
人間が機械の失敗を許す許容度を持たない限り、来年も、再来年も、数年先も、毎年3900人前後の方が交通事故で亡くなり続けます。
高齢者が運転するより、機械が運転したほうがより安全だと、みんなが頭で理解していても、機械の失敗を許せないのです。
そろそろ、機械の失敗を許しませんか?