なぜ大手企業とベンチャーは足並みが揃わないのか
2017, 07/18
大手企業とベンチャー企業が共同でプロジェクトをやろうとすると、たいてい、足並みが揃いません。
事業に対しての時間軸が違っており、大手がよく提案する「半年後に実証実験を開始し」「1年後に本格的に導入」という流れについて、ベンチャーは、
「1カ月後に実証実験を開始し」「3カ月後に本格導入」を望みます。
なぜ、ここまで時間軸にずれがあるのでしょうか?
その理由は、大手が慎重だからというわけでも、ベンチャーの仕事が早いからというわけでもありません。
手元にあるキャッシュの量の差です。
大手企業は手元にお金があり、また本業がしっかりと収益化ができてるため、1年後からお金を生むような事業に集中をすることができます。
一方、ベンチャーはそのままでは1年後に会社がなくなっているのが普通であり、早期に事業化しなくていけないのです。
1年後の事業のために、今から一緒に頑張ろうね!と言われても、いやいや、そんな悠長なこと言ってられないですよ!って感じです。
1年後の事業のことをちゃんと話せる会社は、ベンチャーとしてそれなりに成熟した会社ではないでしょうか。
すでに黒字化している大手企業と、まだ赤字のベンチャー企業。
事業に対してのスタンスが違ってくるのは、当然です。