シェアリングエコノミーは合法化するのか
2016, 06/28
シェアリングエコノミーという言葉もだいぶ浸透し、「車のシェア」「部屋のシェア」を筆頭に、いろいろなシェアが増えています。
ただ、いずれも完全に合法化が終わっているのは、貸主が事業会社の場合がほとんどで、
タイムズがやっているカーシェアや、昔からおなじみのCDレンタルも、同じCDをみんなでシェアしているという点では、
やはり合法化されたシェアリングエコノミーですね。
個人が貸主となるシェアリングについては、いろいろ考えてみると、やはり完全な合法化には至らないのではないかと思います。
部屋のシェアについては、同じ部屋をいろいろな人に提供しているホテル、旅館を個人が経営するのと同じですし、
車のシェアについてはレンタカーと同じ、運転付きの車のシェアはタクシーと同じです。
では、これらの既存業種への規制を撤廃できるかといったら、どこの国でも難しいでしょう。
そう考えると、いずれの国においても個人が貸主となるシェアリングは、既存業種への参入障壁を下げたことにはなりますが、
規制自体がなくなることはないのだと思います。
ということで、個人が副業としてやるのようなシェアリングは、永遠に完全合法化はしない、というのが個人的な結論。
ただ、旅館業法、レンタカー業法などは、インターネットを前提とした時代に即していないため、その点での法改正は進む可能性があり、
法律が現代に即すようなら規制分野での起業もしやすくなりそうですね。