株式会社ライナフ

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スモールスタートの重要性

2017, 03/24

新規事業をいくつか立ち上げて気づいたことの一つが、スモールスタートの重要性です。
昨日書いた、仕組み化の重要性、の真逆の内容になりますが、仕組み化と並んで大事な考え方であり、スモールスタートと仕組み化の両方をバランスよく考えることが、プロジェクトを成功に導くのだと思います。
新規のプロジェクト、例えばそれが新しいサービスを作ることであっても、バックオフィスの効率化であっても、営業の戦略であっても、全てに言えることですが、最初から大きな仕組み作りに取り組んではいけません。
例として、新しいピザの配達サービスのプロジェクトを立ち上げたとします。
独創的でFacebookやインスタで拡散されそうな、派手なピザを届けるサービスです。
これを実施するときに、悪い例は、
1:まずアプリを作って、
2:つぎにピザを作る場所を借りて厨房設備を作り、
3:バイクを5台買ってアルバイトを10人雇用し、
4:大々的にSNS広告を打ってスタートする。
です。
上記のような方法では、最初の投資に5千万円は使う必要があります。
これが、多くの起業家が「お金がなくて起業できない」と言ってる原因であり、失敗する原因であり、破産する原因です。
今、僕が同じことをやろうとするなら、
1:夜に経営している飲食店の昼の時間だけ、厨房を借りて、
2:バイク1台と配達アルバイト1名を雇って、ピザは自分で作る。
3:顧客の集客は厨房の半径2キロ以内に限定して、ポスティングサービス(1通10円)を使って、限定的に配布し、注文は全て自分が電話で受ける。
4:SNSに投稿してくれれば次回は半額、というキャンペーンを実施しながら、どのくらい注文が増えるかの様子を見ていく。
というような方法をとります。
これだと、200万円の元手でサービスを開始でき、世の中の反応を見ながらサービスを拡大することができます。
これはいける!と確信したら、うまくいった結果のデータをもとに、政策金融公庫の新規事業融資を1000万円うけて厨房を借り、バイクとアルバイトを増やします。
宅配ピザという業態のままであれば、出資を受けるのは賢明ではないため、借入だけで資金を調達しながら拡大していくでしょう。
もし、宅配ピザだけではなく、「インスタ映えする宅配フードを注文できるプラットフォーム」としてアプリを拡充していく場合は、出資を受けると思います。
これは、何も新規事業に限らず、バックオフィスの仕組み化にしても、まずはエクセルでやってみて、それである程度回してから、今の100倍の注文に耐えるためにはどういう仕組みにしなくてはいけないか。」を考えるのが良いでしょう。
最初から仕組み化すると、たいていうまくはいきません。
っということを、これまで会社をやってきてたくさん痛い目をみて、よくわかりました・・・。