デザインが最強の時代となった理由
今、iPhoneをはじめとするデザイン志向の製品が、最強の地位を得ています。
これは、家電でも、アプリでも、Webページでも、全てそうです。
デザインこそが、競争力であり、デザインこそが命です。
なぜそうなったのか?
機能で差別化できなくなったからなのか?
ユーザーがデザインに敏感になったからなのか?
SNSのせいなのか?
今日、やっとその答えを見つけました。
答えは、
「ユーザーが多機能を求めたから」
です。
製品を量産さえすれば売れていた1900年代は、ユーザーからの要望はメーカーに届くことはなく、メーカーはメーカーの理屈でモノを量産していました。
それが今は、ユーザーからの要望に耳を傾けるようになり、Amazonや価格.comのサイトには口コミが書かれ、商品を買ったユーザー全ての人が、その製品についての改善要望を叫ぶようになりました。
これまでは届かなかったユーザー1人1人の声がメーカーに届くことによって、何が起きるようになったか。
それは、果てのない製品改善です。
あの機能が欲しい、もっとこの機能が欲しい、こういうケースに対応してほしい、という終わりないユーザーの声が、製品改善に盛り込まれ、結果、製品はどんどん多機能化していきました。
日本の最新家電、例えば炊飯器や電子レンジをイメージすればわかると思いますが、本当に機能が多すぎて、たぶん、全機能の5%くらいしか使えていない自信があります。
この多機能化を、美しくまとめ上げるために必要なのが、デザインなのです。
iPhoneのデザインを語るとき、外側だけではなくてOSであるiOSの素晴らしさを語ることは多く、「使いやすい」の一言に集約されているものの、素晴らしいアプリデザインで出来ています。
ライナフが作っているスマート内覧やスマート会議室というWebサービスも、不動産会社の声を取り入れながら機能が当初の10倍くらいまで増えているのですが、多機能になればなるほど、初めて使うユーザーは使いづらく感じると思います。
この問題を解決するには、管理画面をより高いレベルでデザインする必要があります。
そう、デザインが問題を解決するのです。
結果、エンド向けの製品でも、法人向けの製品でも、デザインが最強なのです。