株式会社ライナフ

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ベンチャーバブルなのか?

2015, 04/16

今は、ベンチャーバブルなのでしょうか?
最近、テレビの夕方のニュース番組でも、ベンチャー企業の新規上場や不祥事などが取り上げられ、
「バブルの様相」と言われるようになっています。
果たして、今はベンチャー企業投資のバブルなのでしょうか?
思い出されるのは、2006年に起きたライブドア事件です。
それまで、新興企業の株価は大手企業を上回る勢いで上昇を続けていましたが、そこから一転反落、
長い間、下落を続けて上昇の気配すら見せませんでした。
2006年の前は、2001年のITバブルでしょう。
この時は、インタ-ネットに片足を突っ込んでいる会社はどこも株価がウナギ上りになり、Yahooの株価が史上初の1株1億円を超えました。
さて、今はどうなのでしょうか?
個人的には、バブルではないと思いたいのですが、客観的に見ると、バブルの様相もあると思います。
その理由は、ベンチャーキャピタルの数が増えたことです。
投資する側の数と資金が圧倒的に増えています。
それに対して、じゃあ、ベンチャー企業も同じくらい増えたかというと、そんなことはなく、ベンチャーを始める人が少し増えている程度です。
資金の増え方のほうが圧倒的に多い。
なので、潤沢な資金が投資対象を探して彷徨うことになり、行動力のあるベンチャーや結果を出しているベンチャーには資金が殺到します。
また、行動力もなく結果も出していないベンチャーも、以前は相手にされなかったのに、今は少額(といっても一千万単位ですが。)の資金を調達できるようになっています。
貸し手が多くて借り手が少ない。
これがバブルの状態と思う理由です。
では、単にこのバブルが崩壊するかというと、決してそんなことはないと思っています。
貸し手が多いなら、借り手であるベンチャー起業家が増えればいいだけなのです。
そうすれば、正常な状態に戻ります。
日本にベンチャー企業が増えれば、その中からは世界を相手に素晴らしいビジネスを展開する企業も出てきますし、逆に行動力の伴わないベンチャーは、資金が調達できず、淘汰されるでしょう。
膨れ上がった泡が、突然はじけてきえるのではなく、少しずつ溶けてなくなればいいな、と思っています。