株式会社ライナフ

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ベンチャー企業が狙う市場とは

2017, 05/10

ベンチャー市場が参入する市場を選ぶとき、なぜこれまで大手企業がその市場に参入していないか、を考える必要があります。
① 市場規模が小さいから。
② ノウハウがないから。
③ 利益があまり出ないから。
④ コンプライアンス上、無理だから。
大手企業は、人もお金も持っています。
その大手企業が参入してこない理由が何なのかを考えることが、冷静な市場分析になります。
上記の中で、上場を目指すベンチャー企業が狙うべきなのは①と②です。
①市場規模が小さい、は、小さな市場を取り切ったその先をちゃんと計画すれば、上場まで進める展開となるでしょう。
②ノウハウがない、が一番魅力的です。大手企業にとってないノウハウを持っている場合、それはかなりの強みとなります。
ただ、ノウハウが外に漏れればあっという間に資本力で巻き返される危険性もあるため、ノウハウは経営層がしっかりと保有している必要があります。
間違えやすいのが③利益があまり出ないから、です。
若手経営者から相談を受けていると、この③に該当することも多く、「それ、お金の匂いがしないですね。」とコメントしています。
儲からないビジネスに大手企業は参入して来ませんし、どんなにビジネスが拡大しても利益率が低いと、会社としてブラック企業にならざるをえなくなり、みんなシンドイ想いをします。
④コンプライアンス上無理、も実は魅力的な市場で、上場を目指さないのであればとても面白いです。
出会い系アプリや民泊、ラブホ検索サイトなどがこれらに該当します。
成長産業であっても、大手企業は参入して来ません。
さて、自己分析のためにライナフの場合はどうかを考えます。
ライナフにとって競合しそうな大手企業は、不動産システム大手、家電大手、鍵メーカー大手、になります。
不動産システム大手に対しては、スマートロックというIoTモノ作りでのノウハウがリードしており、スマート内覧、スマート会議室、どちらも市場も市場が小さいので、大手が全力で参入してきておりません。
ただ、スマート内覧については大手企業が本気を出す可能性がとても高いため、IoTを使って全力でリードをしないと危険です。
家電大手に対しては、不動産系のノウハウでリードをしています。これが、SONY出資のQrioが現れても生き残れた理由です。
鍵メーカー大手に対しては、アプリやサーバーなどネット系のノウハウでリードをしています。
ただ、このリードは不動産系ノウハウに比べたら小さなリードなので、要注意です。
総じて、ライナフは「モノ作り」と「不動産業界知識」と「Web・アプリ・サーバー技術」の3点を強みとしています。
ライバル企業同士、例えばQrioとネクスト(ホームズ)が組んだ時のような、提携が本格的に稼働してくるとものすごい脅威になります。
結局は、スピードが命なんですよね、ベンチャーは。