株式会社ライナフ

〒113-0034 東京都文京区湯島1-6-3
湯島1丁目ビル 2階

TEL 03-5843-9569

FAX 03-5843-9568

CEO BLOG
CEOブログ

ベンチャー企業の社長さんからご相談を受けました

2016, 05/02

先日、ベンチャーコンテストで知り合った社長さんが、29日金曜日に会いたいとのことで、休日出社をしました。
ペット関係で新しいモノ作りをしたいので、モノ作りと量産を一度やっている当社にご相談、という内容。
一通り、うちが量産まで出来た流れについてご説明をさせていただきました。
正直なところ、僕はベンチャーのモノ作りについては、否定的です。
自分でやっておいて、何ですが、自分でやったからこそ、でもあります。
理由はいくつもあります。
1:モノ作りは経験がものを言うので、経験がない状態から始めるのは大変。
2:初期費用がかかる。
3:販売ルートの確保が難しい。
4:認知されて売れる前に、資本金がなくなりやすい。
5:利益率がそんなに高くない。
でも、最大の理由は、
6:作ったあとの改善が難しい
だと、最近は思っています。
人も会社もサービスも、ユーザーの意見や失敗を元に改善をするものだと思うのですが、日々改善ができるWebサービスやアプリサービスと違い、
モノは一度作って出荷してしまうと、その構造や機構を後から改善することは不可能になり、改善するためには次期機種を発売するしかありません。
また、次期機種の発売といっても、ユーザーの手元に届いた最初の機種が改善されるわけではありません。(当然ですが。)
発売後のやり直しがきかない。
これこそが、ベンチャーがモノ作りにチャレンジする最大のリスクだと思います。
次期機種の作り直しに、また、数千万円かかりますしねぇ。
よっぽどの覚悟があり、よっぽど儲かるモノが作れる or 儲かるサービスとくっつけられる、という自信がない限り、モノ作りには踏み込まないほうが良いと思います。
3Dプリンターの登場で昔よりも作りやすくなったため、参入したいベンチャーは多いのですが、僕は今まで、モノ作りで儲かっているベンチャーを見たことがないため、
警鐘としてここに書いておきます。