モノ売りではなくコト売り
2020, 03/29
ライナフを表現されるうえで、一番嫌なのが「鍵屋」といわれることです。
確かに、ライナフはスマートロックを作っています。
じゃあ、「スマートロック屋」と言えばいいのかというと、そういう問題ではないのです。
自分たちをモノ売りの会社だと定義した瞬間に、その会社はモノを売る以上の思考が停止します。
モノは売るから、上手い使い方はそっちで考えてね、ってことです。
スマートロックでいうと、「スマートロックのハードウェアとAPIを提供するから、使い方はそっちで考えてね。」ってやつです。
それをやるとすごく楽なのですが、もっと安いハードウェアが出たときに、簡単に他社に乗り換えられてしまいます。
モノ売りではなく、コト売り。
つまり、製造業ではなくサービス業になりたいのです。
そのサービスを展開するために、スマートロックが必要である、と。
例えば、スターバックスは、創業当初から「美味しいコーヒー屋」を目指したわけではなく、「居心地の良い空間」の提供を軸においています。
その対価のとり方が、コーヒー代、ということです。
車メーカーも、「車屋」ではなく、「運転する楽しみと居心地の良い移動空間」を提供の軸におき、製品開発やブランディングをしています。
モノ売りを軸にするのではなく、最終的に提供したいサービスを軸に考えることが、何より大事なのです。
だから、ライナフはスマートロックの開発と同時に、スマート内覧やスマート会議室といったサービスを作り続けています。
これからもっと、サービスのラインナップを増やしていきますので、ご期待ください。