ライナフ設立10周年

今日、2024年11月4日は、僕の42歳の誕生日であり、ライナフ10歳の誕生日になります。（なお、この記事自体は、2025年3月16日に書いています。）

本来は、会社設立10年の節目に、皆さんへの御礼の記事を書いたり、イベントを開催したりするのですが、

正直なところ、それどころじゃなかったので、すっ飛ばしてしまいました。

当時の心境として「10年を祝える気持ちじゃない」「それどころじゃない」「なんとかしなくちゃ」という気持ちで、他の同期ベンチャーが10周年を盛大にお祝いしている中、どうしても、それを前面に押し出す気にはなれませんでした。

（ちなみに、このあとクリスマスパーティーで、プチ10周年祝い、みたいなことをしました。）

10年・・・・長いです。

僕の社会人人生において、ライナフが1番の社歴になっています。

ちなみに、昔資料を紐解くと、2019年にIPO、というスケジュールで設立されていて、その後、2020年のオリンピックにIPOだ！と目標を変更し、その流れでいけそうな波に乗れた時もありました。

しかし、世の中そんなに簡単に行くもんじゃないですね。

僕は無宗教なのですが、こと、経営についてはなんぜか、神様に見られている気がしていて、自分が油断したり調子に乗ると、必ず神様が「おまえ調子のってるね」って、足元をすこーーーんと払ってきて、転びます。ほんと、そんな気分。

一方で、歯を食いしばって、結果が出なくても地道に仕事を続けていると、「よしよし、ちゃんと頑張っているね。ご褒美にこれをあげよう。」と、良い案件が突然降ってわいたりします。

この、謎の、神の見えざる手を（繰り返しますが無宗教なのに）信じざるを得ないくらい、バランスを取られるのです。

その結果、常に気を抜かず、油断せず、慢心せず・・・という姿勢が以前よりも身に付きました。

また、辛く、苦しいとき、苦しいトンネルも、耐えていれば必ず、結果が出ると信じることもできるようになりました。

10周年のときにお祝いをしなかったのは、そんな僕の心境の中で、「今、たかが会社10年やっただけでお祝いなんてしたら、またきっとしっぺ返しがくるぞ。今は気を抜くときじゃない。」という思いがあったからかもしれません。

この10年、いろいろなことがありましたし、周りの会社で退場したベンチャー企業もたくさん見てきました。

M＆Aで買収されたところもありますし、創業者が追放された会社も知っています。

そんな中、10年間、経営としてライナフのかじ取りを任せてもらえたこと、メンバーがこれだけついてきたこと、会社を維持するだけの売上をいただけたこと、に、心から、感謝しています。

ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、これまでお世話になったみなさま、ありがとうございます。

僕自身は、変わらず、世の中のために自分の命を使う、と決めているので、ライナフが世の中のためになるように骨を砕いて前に進んでいきます。

これからも、ライナフと滝沢を、どうぞよろしくお願いいたします。