株式会社ライナフ

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世界から貧困はなくなるのか

2016, 07/04

少し難しいテーマですが、考えたので書きます。
WHOによる貧困の定義は、「1日1.25ドル以下で暮らす人」ということです。
で、これまでは「それは可哀想だ。貧困がなくなるように、稼ぐ人は稼いだ上で、税金や募金で再分配するべきだ。」って、普通の発想をしていました。
ところが、先日テレビの「世界ふしぎ発見」で見た、砂漠の中の町に住む人たちをみて、ちょっと、貧困の定義をドル建て金額で表すのに、違和感を感じました。
以下、そこに住んでいる人たちのコメント
「近くの川で魚が取れる。」
「栄養価の高い木の実が一年中とれるから、それが主食。」
「洋服がほしくなったら、家畜や魚を売ってお金に換えて、街で買ってくる。」
「電機がないからテレビは映らないけれど、夜は月明りで十分。」
「基本的に、毎日9時に起きて13時くらいまで働いて、食料をとって、あとは休む。」
この方々もたぶん、WHOの中の貧困に分類されると思うのですが、短時間労働で豊かな生活をしており、これは貧困に分類される人たちではないだろう、と。
そこで思ったんです。結局、都市の文明が発達し続けていると、相対的に見た貧困ってなくならないのでは?と。
例えば、20年後の貧困の基準が「スマホや携帯電話などを持っていないこと」だったとしても、おかしくないな、と。
貧困の基準は、「1日1.25ドル」という金額に置くのではなく、別の何か、基準が必要なんじゃないでしょうか。
じゃあ、何を基準にすればいいのか、って聞かれると、答えられないのですけど・・・。
ふと、貧困について考えたので書いてみました。