人脈があって羨ましい、と言われました。

仕事が増えている話をすると、「いいですね、人脈があって。その人脈があるから、うまくいくんでしょうね。」と言われました。
なんだか、とんでもない間違いな気がします、この考え方は。
人脈を意識して作ったこともなく、すでにいる知人の方々を人脈だと思ったこともありません。
仕事を一生懸命やって、そのためにいろいろな人にあって、いろいろな事を教わって、そうして今の自分の交友関係があります。
僕は人のお役に立つのが好きなので、人に誰かを紹介することもよくありますし、求められれば無償でアドバイスをすることもします。
すると、向こうも自分に誰かを紹介してくれたり、経営者が集まる飲み会などに誘ってくれたりします。
こうやって、仕事に全力で打ち込み、誠実を心がけていれば、交友関係はどんどん広がりますし、いざというときに相談にのってくれる人が増えていきます。
過去に提携した大企業とのご縁を思い返しても、
①スマートロックを取り上げてくれた新聞記者と仲良くなったら、
②地方の不動産会社の社長を紹介してくれたので、会いに行って仲良くなって、
③その不動産会社はうちのサービスを使ってもらえなかったけれど、取引のあるIT企業の社長を紹介してもらい、
④そのIT企業がある大企業と取引があるということで、その大企業の部長職の方をご紹介いただき、
⑤結果、大手企業との取引が始まった。
というようなものです。
他にも、そもそもこの取引はどこから始まったっけ？と思い返すと、かなり遡ることになることがたくさんあります。
それらを一言「人脈があっていいですね。」という発想で表現される方は、きっと、良い人の輪は作れないのではないかと思ってしまうのです。
人脈という言葉は、なんというか、利己的な感じがするんです。
自分にとってメリットのある人たち、というようなニュアンスの。
そのため、僕は人脈を広げるための名刺交換会やパーティーはとても苦手ですし、あまり参加することはありません。
自然体で、仕事に一生懸命取り組み、利己ではなく利他の活動もちゃんとやっていれば、いつの間にか、人の輪は生まれるものだと思っています。