会社の真の支配者はお客様である
会社を本当に支配しているのは、株主でも社長でも役員でも全社員でもなく、顧客です。
お客さんがその商品を好み、お金を払ってくれて初めて、会社は維持されるからです。
ただ、難しいのは、お客さんからの声はどうしても届きづらくなるということ。
株主も、社長も、社員も、まぁ、声が大きいんです(笑)
「もっと株価を高く」「もっと会社を大きく」「もっと給料を高く」
でも、お客さんの声だけは、自分たちで耳を澄まして、そして自ら聞く姿勢にならないと、聞こえてこない。
不動産業界が、イマイチ良くならない理由が、ここにあると思っています。
不動産屋って、買う場合は一緒に1,2回、借りる場合でも2年に1度とかしか行かないですよね?
だから、お客様を大事に!という精神よりも、そのタイミングでいかに多くのお金を落とさせるか!!に全力投球しがちなのです。
ただ、中には頻繁に、それも毎月のように物件を買ったり借りたりしてくれるお客さんがいます。
それは、同じ不動産会社です。
物件を仕入れて売ったり、借り上げて貸したりする不動産会社は、同じ不動産業の人達にとって重要なリピーターです。
そのため、例えば売主が高く売りたい!と思っていても、重要なリピーターである買取屋が買いやすい値段まで下げるように、不動産会社は売主を説得します。
誰のために仕事をして対価をもらうのか?
という視点で考えたら、どう考えても、会社の支配者は顧客です。
不動産管理会社にとっての真の顧客は、オーナーではなく賃借人のはずです。
不動産オーナーにとっての真の顧客は、お客さんを連れてくる仲介会社ではなく、賃借人のはずです。
不動産の売却を受ける不動産会社にとっての真の顧客は、売りたいと相談をしてくれたお客さんのはずです。
その大前提を忘れたとき、会社の成長は止まるのではないでしょうか。