儲ける気がない企業と戦うのは大変だ
Amazonが大躍進をしています。
そんなAmazonについて、他の米IT企業の幹部のセリフとして紹介されたのが、
「儲ける気がない大企業と戦うほど、嫌なことはない。」
というものです。
もうね、本当に、心から同意をしました。
最初のスマートロックを作ってから3年が経ちますが、その間、儲ける気がない大企業が参入してきたことがあります。
価格はうちの3分の1、性能はほとんど同じ、大企業だから潰れることはなく、「今は儲けなくても、たくさんハードウェアをばらまいて3年後に勝てればいい。」というやり方です。
儲ける気がないから、ハードウェアを原価以下で提供をしてくるのです。
ハードウェアの原価に、利益を乗せて勝負をしている、普通の企業にとってはたまったもんじゃありません。
実際に、Amazonが提供しているハードウェア、例えば、スマートスピーカーのAmazonエコーなどは、原価で販売している、とAmazonが明言しています。
欲しいのは、スマートスピーカーによる履歴ではなく、そこから注文される日用品の購買市場である、ということです。
このように、大手企業が儲ける気なく、市場に参入した時に、その市場で儲けようとしていたベンチャーはとても困ります。
そして、ベンチャーも撤退し、その未成熟な市場に大手企業しかいなくなったタイミングで、その大手企業が「思ったよりも市場に魅力がなかった。」といって、撤退し、結局、市場に誰も残らなかった・・・ということも、良くあります。
さらに言うと、ベンチャーの事業がうまく言っているように見えはじめたら、確実に、大手は利益度外視で参入してくる、と言っても過言ではありません。
必ず、どこかの大手が来ます。
儲ける気がない企業が参入してきたときに、どう戦うのか。
我慢比べ、研究開発、ピボット、ブランディング・・・・
知恵が試されるときです。