利益の再投資する先、それが大事だ
2021, 10/10
会社は、利益を出さなくてはいけない。
利益は、多いほど良い。
それは、当然のように言われているが、なぜ利益が必要なのか?
株主のため?雇用のため?
一番の理由は、利益がないと、会社の成長が止まるからである。
この利益は、最終的な利益、ではなく、粗利、と考えてた方が、正しい。
粗利‐固定費=利益
である。
より正確には、
粗利‐(今期の固定費+未来への投資)=利益
である。
つまり、粗利が出たときに、今期の固定費を使い、その後、未来への投資をし、残ったが最終利益なので、未来への投資をサボれば、利益を出すことはより容易になる。
では、出た利益を、何に投資すればよいのか?
ここが、企業としての分かれ道になる。
この再投資先が、「より一層、他の会社が追い付けなくなる何か。」に投資をすることができれば、その会社は、ますます独占的で、強固な地位を手に入れることができる。
それは決して、単純に次の売上を伸ばすための種ではない。
他社が追い付けなくなること、を目的としていなくてはいけない。
広告?
研究開発?
新規出店?
採用?
値下げ?
今の日本の大企業において、この再投資先を明確にもっている会社は、少ない。
そのために、新規事業をやってみたり、他社を買収したりする。
利益が上がったら、それを何に再投資することが、他社の追随を許さなくするのか?
とても本質的な、問いである。