変化できない会社は、コストが高い
今、世の中で増えているのが「クラウド型サービス」というものです。
一昔前では、しっかりとしたソフトを使うためには、パソコンにソフトをインストールしなくてはいけなかったのですが、通信回線の速度が上がったおかげで、パソコンのブラウザ(インターネットを見るソフト)上で、様々なソフトウェアのサービスを受けられるようになりました。
それらのサービスは、パソコンの本体にソフトがインストールされている訳ではないため、「クラウド型サービス」といわれ、日進月歩でサービスが向上していきます。
動画だとAmazonPrimeやNetflix、Huluがそうですし、仕事のソフトだと、MicrosoftOffice365や、Adobeのソフトもほとんどがクラウドになってきました。
そして、ライナフが提供するサービスも、ほとんどがクラウド型です。
またクラウド型サービスの特徴として、多くのお客様にインターネットを通じて安価にサービスを提供できる、という特徴があります。
一方でクラウド型サービスの欠点は、「1つの会社専用にカスタマイズする」という発想が、ありません。
洋服で例えると、ユニクロはクラウド型サービス、オーダーメイドのスーツが従来型(オンプレミス、といいます。)、という感じです。
洋服と同じように、オーダーメイドの服は、自分の体型にあった服をつくってくれるものの、値段が高いです。
いっぽうで、ユニクロの洋服のように、量産品は価格が安くなります。
当然のことなのですが、世の中の企業の多くが「うち専用にカスタマイズしてほしい。」というのです。
自社の業務を、優秀なクラウドサービスに合わせる方が、コストパフォーマンスが良いのですが、それだと社内が反対するため、「お金がかかってもいいから、カスタマイズしてほしい。」となっていくのです。
なんと、もったいないことか・・・・。
クラウド型サービスは、最大公約数の顧客が使えるように作られているため、そのクラウド型サービスに業務(=人)の内容を変化させた方が、安くて良いサービスが受けられるのですが、そこを嫌がり「今までのやり方を全く変えずに、デジタル化したい。」という会社が、多いのです。
それはまるで、ユニクロに「僕の体型にぴったりあった服を出してくれ。」と、言っているようなものです。
そうして作られたその会社専用のソフトは、少しでも機能を追加したりバージョンアップさせるために、その都度、ソフト会社にお金を払って改良していきます。
毎年の開発費は、一般的に数千万~数億円、という規模になっていきます。
柔軟性がないということは、すなわち、お金がかかることなのです。