株式会社ライナフ

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CEO BLOG
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大手企業が新規事業部を作るのは経営の怠慢ではないか

2017, 07/17

いろいろな新規事業部の方々が、「ちょっと情報交換をしませんか。」といらっしゃいます。
ベンチャーと会話をすることで、新規事業の芽を探しているのでしょう。
ただ、話していてもどうも、違和感があることが多いです。
それは、彼らが目指しているビジョンがないことが多く、「経営層から、新しい事業をやれ、と言われたので探している。」というケースが多いからです。
で、何がやりたいのですか?御社はどのような方向に進みたいのですか?
それを聞いても、答えられない担当の方が多いです。
それは当然ですよね。
だって、新規事業部の方は、会社の将来像を描いている訳ではなく、何かあたらしいこと、を探してチャレンジしなさい、と言われているだけなのですから。
会社にとって新しい事業を探すことは、本来は経営の役割だと思います。
どんな大手であっても。
経営者が、「会社はゆくゆくはこのような形になる。こうやって世の中を変えていく。」というビジョンがあり、それを形作るためにどのような手段を取ればよいか、を部下に指示し、いろいろな方法を探るべきなのです。
この会社のビジョンがあいまいで、「社会に貢献する」とだけしか経営者が発信をしないと、結果、とにかく何か新しいことをやりなさい、という曖昧な指示になり、それが新規事業部という、手段をそのまま事業部の名前としてしまうような部署が増えていくのだと思います。
お会いしてきた全ての新規事業部がそうであるとは言いませんが、本来、新規事業を考え、責任をもって進めるのは、経営の役割であるということを、声を大にして言いたいので書きました。
(いつもお世話になっている新規事業部の方が、今後ともよろしくお願いいたします。)