株式会社ライナフ

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CEO BLOG
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市場(マーケット)を作る

2020, 05/31

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」

ヘンリー・フォード

世界で初めて、自動車を量産し成功させた、フォードモーターズ創設者の言葉です。

「多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。」

スティーブ・ジョブズ

これらの言葉に共通するものは、自ら、マーケットを作っている人たちの言葉であるという点です。

馬で移動することが普通だった時代、マーケットの商品は馬でした。

ですが、フォードは、「移動」自体をマーケットととらえ、自動車という新しいマーケットを作り出したのです。

スティーブ・ジョブズも同様に、パソコンという決められた市場ではなく、手の平に入るパソコン、という発想からスマートフォンを作り、新しい市場を生み出しました。

※正確には、スティーブジョブズが思い描いていた最終製品は、タブレット型のPC、つまりiPadでした。そこへ至る過程の中で、iPod Touch(通信機能のないiPhoneみたいなもの)を作り、iPhoneを作り、そしてiPadを作った、という流れになります。

資金調達のときに、いつも「マーケット規模」を聞かれ、それに対して寄せ集めの情報で数字を作って語っていたのですが、本当にこれが違和感しかなくて。

まったく新しい製品やサービスを作ろうとしたときに、今そこに、マーケットがないのだから、そんな数値はまったくあてにならないのに。

もし、ジョブズがiPhoneを生み出すときに、マーケットサイズを理由に却下されていたら、今の世の中はどうなっていたことか。

すでにあるマーケットに対して製品を投入する、ITによって効率化するような製品を投入するのは、成功率が高く、読みやすいので保守的な投資家ほど、喜びます。

ですが、そんなものからは変革はおきません。

ツールを使って効率化を図る、より改善すること自体を否定するつもりはありませんし、素晴らしいことだと思いますが、時代を大きく変えるほどの変革を生むことは難しいでしょう。

ライナフは不動産を軸にしながら、ハードウェアとソフトウェア、両方を作ることができます。

いつか、まだ存在しない新しいマーケットを作り出すこと、世の中を大きく変革させる商品を生み出すことを目指して。