広告費は、サービス開発を怠った罰金だ。
Facebookを作った、マークザッカーバーグの言葉。
「広告費というのは、企業がつまらないサービスやプロダクトをつくったことに対する罰金である。」
広告費を使わずに広がった、Facebookというサービスを作った自負から言える言葉であると共に、その罰金(広告費)によって企業が成り立っている、という、なんとも業の深い言葉ですね。
でも、この言葉に込められている「真に良いサービスは、広告費を必要としないんだ!」という考え方は、半分は同意できるので、勉強になります。
広告費を使わずに広げる、という発想をすると、低予算のベンチャーでいかに広げるか?バズらせるのか?口コミなのか?ネットワーク効果なのか?等、いろいろな戦略を思いつくからです。
広告費が年間何億円もある、となると、そういった創意工夫のマインドが減り、「広告代理店に予算と一緒に任せよう。」みたいな安直な考えになってしまうので、自然と広がるプロダクト、という発想にならないでしょう。
一方で、半分は否定したい部分もあります。
それは、世の中には本当に良いサービスなのに、広告費を使っていない、広告が下手、というだけで、広がらず、伝わらず、認知されないまま、消えて行ってしまうサービスがたくさんあるからです。
これらは、広告費さえ正しくかければ、世の中にもっと広がったかもしれない。
Facebookは、サービス自体がSNSであり、友達が友達を呼ぶ、という形で広げやすかったですが、それが例えば、日本酒だったり名産品だったり面白い電化製品、だったりすると、これらは広告をしなければ、認知されません。
「いやいや、本当に良い商品なら、SNSでバズるから。」という人もいますが、そもそも、そのSNSでバズらせるタイプの人に投稿されるまでに、消えてしまいます。
だから、広告費はとても大事なのです。
短期間で伸びた会社の多くは、広告が上手な会社です。
ライナフはまだ、そこまで大規模な広告費をかけてはいませんが、いつか、踏み込む瞬間がくると思っています。