新しいことをやって儲けるのは難しい
「みんなと同じことをやってても、儲からないよ。」という言葉を聞きます。
だから、他人とは違うことをやれ、と。
これ、半分は合っています。
既存の業種、例えば飲食店や、美容室、小売業を始めようとしたときに、他にも多くのプレイヤーがいる中で、他とまったく同じことをやっていたら、すでにお客さんを捕まえている人たちに追いつくには、同じ年数だけかかる理屈になります。
また、昔よりも人口は減少していっているので、同じ事業を同じようにやったら、たぶん、失敗するでしょう。
しかし、これはその事業自体のマーケットがある状態、つまり、「〇〇業」という言葉がすでに存在する事業においての話です。
居酒屋、カフェ、ケーキ屋、美容室、工務店、水道屋、雑貨屋、HP作成業、人材派遣業・・・
こういった、すでに業態があるものは、他社との差別化が重要になります。
さて、それに対して「〇〇業」という言葉が定着していないサービスはどうでしょうか?
例えば、家に訪問してペットの面倒を見る仕事。
例えば、プラモデルを代わりに組み立ててあげる仕事。
こういった仕事は、相場自体があってないようなものであり、また、「プラモデルを代わりに組み立ててもらう」という発想自体が一般的に定着していないため、ネットで検索されることもありません。
こういった、本当にマーケットが存在しない事業に対して「ほかの人と同じことをやっても儲からないから、僕はこれで!」というベンチャーの立ち上げプレイヤーとたまに会いますが、大変そうだな・・・と思ってみております。
そもそも、ネットで検索されないような、ニーズも顕在化していないサービスは、お金のない人が始めるには向いていない事業なのです。
え?ライナフはどうなのかって?
えぇ、10年近く事業をやってきて、マーケットがないところからスタートしているので、反省の弁を込めてこれを書いています。
でも、10年経ってやっと、時代が追い付いてきました。
その分、大手企業もどんどん、参入してきましたけどね。