新年、明けましておめでとうございます。
まさかの2020年が終わり、どうなる2021年、という丑年がやってきました。
果たして、今年はオリンピックを本当に開催できるのか・・・?
一方で、日経平均株価は、29年ぶりの高値で終わっています。
世界的にも、株価は高い水準で年を終えました。
そして、不動産の価格も、落ちる気配がありません。
これは、なぜでしょうか?
答えは一言。
インフレです。
株価が強気な理由は、コロナで経済が弱っても政府がお金をばら撒くことで、てこ入れをする、という国に対しての確信です。
コロナでこんなに国民が困っているんだから、お金をたくさん印刷して配っても、仕方ないよね、誰も怒らないよね・・・という状況。
とにかく、世界中の国が新しく供給したお金が出回っており、結果的にそのお金の行き先が株へと向かっています。
不動産がインフレに強いのは知っている方が多いですが、株もインフレに強いです。
なぜかというと、物価が上がると、企業にとっては、同じ数が売れた場合でも売り上げが増えるからです。
100個を100円で売って、1万円を稼いでいた会社が、インフレの結果、100個を150円で売ると、1.5万円を稼ぐことができます。
そうなると、各企業の決算がどんどん良くなります。そして、株価が上がるのです。
従業員の給料も、インフレと共に上がっていきます。働ける人材は有限のため、業績の良くなった企業から待遇を上げて新規に募集をかけます。
結果、自社の社員に離職せず働き続けてもらうためには、給与水準を周りの会社に劣らないように上げなくてはいけないからです。
昔のインフレと少し違う点は、インフレが起きて所得が上がる層と、そうでない層が明確に分かれる気配がある点です。
ITやAIで省略されるような仕事の賃金は上がらず、人じゃないとできない仕事だけ、賃金水準があがるでしょう。
インフレの状況で、一番、損をするのは、働かずに過去の貯金で生活をしている高齢者世帯です。
物価は上がりますが、今の状況はインフレが起きても金利は上がらず、貯金を食いつぶすペースが上がります。
2021年は、インフレがより生活に、目に見えて現れてくる年になると思います。
その変化を、どうチャンスにつなげていけるか。
2021年を、前向きに、楽しんでいきたいと思います。