日焼けサロン体験記その1
2020, 04/19
10月某日、新宿。
僕は、全裸で日焼けマシーンに入っていた。
ことの発端は、高校時代の友人との会話である。
「前からやってみたかった、ハロウィン同窓会、したいんだよね。」
私もその友人も、同じ相模大野高校の演劇部出身であり、衣装を着ることになんら抵抗がない。
「よし、いいじゃないか、やろう。ところで、僕はどんな仮装をすればよいかな?」
「そりゃもう、レーザーラモンHGに決まっているでしょう。」
高校時代に舞台「トランス(脚本:鴻上尚史)」で、主人公の男性を好きになってしまう男性を演じたことから、すっかりその流れが定着してしまっていた。
まぁ、レーザーラモンHGも、程よい程度の「今さら?!」感があるし、サングラスかけてフォーフォー叫ぶのも楽しそうだから、やろうかな。
衣装は、ネットで探したらすぐに見つかった。
便利な時代である。
昔は手縫いで作っていたのに。
しかし、何かが不足している。
そう、肉体である。
レーザーラモンHG(本名:住谷正樹)氏は、大変、良い筋肉と、うっすらと茶色い肌をしており、見事な肉体なのである。
仮装をする以上、衣装だけではなく、しゃべり方や声質、そして肉体まで寄せていかなくては、中途半端で滑稽なだけである。
そう、やるからには、本気でやらなくては!
そして、始まったのが、僕の筋トレ&日サロ通いだったのであった。
続く