最近の空き家問題について
2月24日に、空き家問題について取材を受けたのですが、空き家問題、っていう言葉にひとまとめすると、何を問題視しているのかわからなくなるので、言葉を変えた方がいいと思います。
空き家問題、という言葉で言われる問題は、
1:廃墟のような朽ち果てた家が、固定資産税軽減のために放置される問題。
2:築年数の古い賃貸物件や狭い賃貸物件の空室が増えて大家が困る問題。
3:人口減少と核家族化によって、親が死んだ後に残った(まだ使える)家の住まい手がいない問題。
の3つに大別できると思います。
1については、すでに人が住めないくらいに老朽化している家が多いので、これは取り壊す必要があると思うのですが、
2,3の問題についても同様に、取り壊し前提で話が進んでしまったり、3の本質的な解決を後回しにするせいで、結果的にまだ住めるはずの家が朽ち果てた家に変わってしまったりしています。
不動産を溺愛する私としては、土地も建物も、最大限のポテンシャルを発揮してほしいと思っているので、1の場合は更地になって駐車場になったり、売却されて新しい建物が建って人が住んだりと、次のステップへ進んでほしいです。
2については、リノベーションや時間貸しなど、新しい風をその賃貸物件へ吹き込むことで、生き返ってほしい。
3が一番難しい問題だと思っているのですが、空き家になった家を、同じ地域やご近所の方の集会所や集まる場所として安価に提供できるような仕組みを作りたいな、と思っています。
観光地や都市部なら、外部の人にウィークリーやマンスリーで貸す貸し方もあると思うのですが、外部の人が観光などで来る可能性が低い地域では、その地域の人たちで有効活用するのが良いのではないかな、と。
今後リリースする予定のるーみんぐというサービスは、NinjaLockを使って閉じたシェアリングマーケットを作っていこうと思っています。
老朽化した家にしろ、賃貸にしろ、住まい手のいない家にしろ、中古の不動産はどんどん増えているのに、新築も相変わらずどんどん供給されています。
このあたりは、税制面での優遇などが問題ではないかと思っているのですが、この話をするとさらに長くなるので、今日はこのへんで。