株式会社ライナフ

〒113-0034 東京都文京区湯島1-6-3
湯島1丁目ビル 2階

TEL 03-5843-9569

FAX 03-5843-9568

CEO BLOG
CEOブログ

杭打ち問題について

2015, 10/23

旭化成建材の杭打ち問題が、どこまで広がるかわからない様子になってきています。
こういった、データ偽装問題を見ていると、姉歯事件を思い出しますね。
当時23歳だったなぁ。
姉歯事件は、ヒューザーというマンション建設会社が依頼をしていた一級建築の姉歯さんが、建築費を安くするために
耐震計算を偽装した問題です。
今回の杭も、耐震偽装も、見破ったり、再発防止策をとるのがとても難しい部分です。
建築において、自治体が出す建築確認(この建物は設計が大丈夫だから、立てていいよ、という許可)や、耐震診断は、
建築時の設計図面をもとに出します。
で、その設計図面にたいして、正しく工事したかの報告をうけるわけですが、この時点で偽装をされてしまうと、
土を掘り返したり、壁を剥がして柱の数を数えなおしたりしない限り、不正を見つけることはできないのです。
また、それの再発を防止しようとしても、結局、人が数値を入れる以上、再発防止策はあってないようなものになりやすい。
だからこの偽装問題は根が深いわけです。
正直な仕事をしないと、いつか悪事はバレる。
これは、すべての職業に対しての、共通の倫理観ではないでしょうか。