正直者がバカをみるような社会はあってはいけない
コロナで緊急事態宣言が出ている中、街中のカフェで、やっているところとやっていないところがありました。
スターバックスやエクセルシオールカフェは、コロナ感染拡大を防止するために、カフェを閉じました。
それに対して、まったく閉じなかった喫茶店チェーンもありました。
閉じなかった喫茶店チェーンは、在宅勤務になったけど家では仕事ができない環境、という人が押し寄せ、毎日満席で、売上がとても伸びていました。
一方で、スターバックスは当然、売上0円でした。
そして、感染者数は減り、緊急事態宣言が解除され、日常が戻ってきました。
今期、スターバックスは売り上げが大幅減、通常営業の喫茶店チェーンは、売上増、です。
この事実が、とても切ないです。
感染拡大を止めるために協力した会社は、売上減少に苦しみ、協力しなかった会社は、売上が増える。
そして得られる果実は、いずれも「コロナの感染者が減った日常」です。
これはカフェに限らず、出勤者を8割減らしてほしい、という政府の要請に対応した会社についても、同じことが言えます。
出社制限に対応した会社の方が売り上げが減り、制限に対応しなかった会社の方が売り上げが増えていたりします。
別に、自粛警察になりたいわけではなく、コロナの間に開いていたカフェを責めたいわけでもありません。
お店を開いていた人たちも、100%出社をしていた会社も、法律というルールをちゃんと守っています。
しかし、正直者がバカを見る社会は、やはり私は、嫌いです。
しかも、割と極度に、嫌いです。
だから、国には早く、ちゃんとしたルールを作ってほしい。
今また、コロナが広がって緊急事態宣言が出ると、結局、「どうせ要請であって、強制じゃないんだから、お店を開いた方が得だよね。」っていう考え方をした人が、結果的には勝ちになるんです。
そしてまた、それを嫌った人たちが、自粛警察という謎の動きになり、意識の違いで社会が分断されてしまうんです。
社会の分断を生むのは、ルールがないから。
ちゃんとしたルールを守る人が正しく利益を得て、ルールを守らない人が利益を得られない社会じゃないと、いけないんです。
「犯罪はわりにあわない。」という言葉がありますが、その通りであるべきだと思っています。
正直であり、ルールを守り、まじめに努力している人が報われる社会を。
そして、ライナフという会社も、そうあるように気を付けています。