株式会社ライナフ

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海外生産のメリットとデメリット

2015, 02/24

NinjaLockは中国の青島で量産しています。
同じ年の従弟(雪深き新潟県の津南町出身)が中国で製造業をやっていたというのは、本当に幸運でした。この運がなければ、NinjaLockを短期間で作るのは無理でした。
で、今回は中国で生産し日本で販売するので、輸入ということになります。生産拠点が海外であることのメリットとデメリットを上げてみます。
メリット:日本よりも安価で早い。
金型作りにしても量産にしても、今の中国は日本よりも安価で早いです。ただし、安価と行っても10年前と比べればとても値段は上がっており、驚くほど安い、というわけではありません。
その代わり、10年前と比べて品質は驚くほど上がっていて、中国の社長も「他の東南アジアと価格で勝負できないから品質勝負なんです。」と、日本社長が新聞で言っていたようなことを話していました。
もし、中国での量産を考えている方がいましたら、ご紹介しますので、ご連絡ください。信頼できる生産元です。
デメリット:意志の疎通
デメリットはいくつかあり、為替リスクや海運リスク、政治リスクもありますが、一番のデメリットはやはり意志の疎通です。
今回、中国との開発上のやりとりはすべて英語でやっているのですが、プログラマー同士が打ち合わせをするにも、
日本のプログラマーが日本語で発信→滝沢が英語訳⇔中国で英語のできる人が中国語訳→中国人プログラマーが中国語で理解、というように、
プログラマー以外の人が間に2名も入るので、どうしても意思疎通や相談が少なくなりがちです。「まぁ、たぶん理解してくれてるだろう。」という淡い期待のままプロジェクトを進めてしまうリスクがとてもあります。
先方にプログラムや製品の形状を説明するためにも、同じ日本人なら電話一本ですむところ、わざわざ図入りの質問書をPDFで作って送り、翌日の回答を待つ、というような流れになります。
これが結構大変。
 
実際、中国へ直接行って話すと、メールでは2週間くらいかかりそうな相談事が、3時間くらいで終わったりします。
打ち合わせのあとは、青島ビールと白酒(ばいじゅう)を浴びるほど飲んで打ち解けて、「お互い意思疎通が大変だけど、最後までがんばろー!」となって、日本へ戻ってくるのです。
  
大変ですが面白いです、海外生産。