福祉の対義語は自己責任なのか
2016, 10/20
先日、福祉関係の方とお話をしていて、福祉が少ない国ってどんな国なのかなぁ、と思いました。
インターネットで、福祉の対義語を調べても出てきません。
福祉の対義語、、、、冷たいこと?誰も助けてくれないこと?
等、いろいろ考えていましたら、自己責任、という言葉がしっくりきました。
障害も、低所得も、病気も、すべて自己責任。
自分で解決してね、という世界。
もちろん、自分のせいじゃないのに!って思うようなこともあると思いますが、それは仕事でもよくあることなので、やっぱり、誰も助けてくれない世界というのは徹底した自己責任の世界ということになるでしょう。
そう考えると、ある分野で福祉が必要かどうか論じられる時に、「それは自己責任だからさ。」っと対義語で語られてしまうと、じゃあ、どこまでが自己責任でどこまでを福祉でカバーをするか、という、白と黒の中間地点を探す旅に出てしまうため、話の落としどころが見つからなくなります。
老後の福祉と老後の自己責任。
生活保護者の福祉と生活保護者の自己責任。
金銭的な扶助が主となるこれらの分野では、よく問題になりますが、自己責任、という言葉が出ているうちは、いつまでも落としどころが見つからないのでしょう。