簿記の否定
2017, 03/09
昨日の記事で、簿記を称賛しておいて、今日は簿記を否定する記事を書きます。
簿記が正しく会社を反映できていたのは、過去のことだと思っています。
簿記は、会社の「今この瞬間」を見せることはできますが、将来的な安定性や実力、不安定要素を反映できていないと思うからです。
例えば、売上1億円で利益が3千万円の会社が2つあり、片方はスマホ本体を販売して利益を出し、片方はアプリの会員制サービスを提供して利益を出しているとします。
どちらの会社が安定性が高いかは、一目瞭然です。
スマホ本体を販売している会社は、翌年に同じ台数を売らないと売り上げが維持できないのに対して、会員制アプリを提供している会社は、ユーザーが離脱しない限りは同じ売り上げが翌年も立ちます。
この、ビジネスモデルの違いによる実力を、今の簿記では評価できないからです。
その会社がもっているビジネスの力をより正確に表現できる、簿記に代わる新しい何か・・・新しい会計体系が求められているのだと思います。