義理と会社
最近、悩んだことがあります。
それは、「義理」を守るべきか「会社」を守るべきか、です。
例えば、ある取引先が、「御社のためにすごい製品を開発します!あと3カ月で出来上がるので、他の会社さんとは契約せずに、待っていてください。最大限、ライナフの希望に沿った商品になります!」と言ってきたとします。
その言葉を信じて、僕は3カ月間、他の会社の製品を検討しませんでした。
ですが、3カ月後に「すみません、やっぱり作れなかったので、他社を検討してください。」と言われました。
3カ月間待ってしまったがために、ライバル企業に先を越されてピンチです。
例えば、ある銀行が「絶対にこの融資、実行させてみせるので、他の銀行と天秤にかけるようなことはしないでください。稟議書を寝ずに作るので、審査が通ったにも関わらず、他の銀行で融資を受けられては、僕の立場がありません。」と、言われました。
その言葉を信じて、僕は他の銀行には融資の相談をしませんでした。
ですが、3カ月後に「すみません、やっぱり融資おりませんでした。」と言われてました。
3カ月間待ってしまったがために、資金繰りがピンチです。
上記の二つの例は、どちらも、例です。実際に同様の事案は起きていません。
が、同じようなことというか、それ以上のことが起きました。
僕は深く反省しています。
他社の担当者、頑張ってくれている社員への義理を守ってしまったがために、自分の会社が守れなくなってしまっては、経営者失格です。
何事も、契約をしてそれが遂行されるまでは、「絶対」が存在しないのだから、自分の会社を守るために同時に複数の会社と交渉することは、とても大事なことです。
身をもって学びました。
具体的に何があったかは、ここに書ける時期になったら書こうと思いますが、この「義理」を守ってしまったがために犯してしまった過ちのショックで、しばらくこのブログを書けなくなっていました。
(っていう、言い訳。)
もう復活したので、これからはちゃきちゃき書いていきます。