資本金は幻の余裕である

資本金という、性質のお金があります。
借金とは違い、返済をする必要のないお金です。
ライナフは資本金を調達しながら経営をしており、すでに調達したお金は4億円を超えています。
ただ、正直なところいうと、この資本金が入金された瞬間、一瞬、どうしても気が緩みます。
本当は、決しては気が緩んではいけない、ここからが本番である、というのを頭ではわかっているものの、預金残高がどかっと何億円かになると、感情はこれまでの緊張を一瞬、緩めてしまうのです。
この感情の緩みが、本当に嫌だ。
頭に思い浮かぶ言い訳はいくらでもあります。
・資金調達は大変だったろうから、うまく言ったら気が緩むのは当然。
・当面、倒産しなくなったんだからどうしても気が緩むよ。
・従業員全員のお給料が、しばらくの間は安泰だ！
・新しい事業にもチャレンジできる体力がついた！
上記のような言葉が頭に浮かぶのですが、そのような言葉が頭に浮かんでいる時点で、そんな自分に自己嫌悪します。
資金を調達したら、より責任は重くなり、失敗に伴う痛みは大きくなり、資本金が２倍になったら、努力も2倍、しなくてはいけないはずです。
頭ではわかっていても、感情が緩んでしまう。
この緩みを許さない、自分を最大に追い込める状況を作っていきたいです。