株式会社ライナフ

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CEO BLOG
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銀行を信用していません

2015, 03/08

自分も銀行員だったのに、なんてことを書くのか!というところはありますが・・・・。
お金を貸すという分野について、銀行を信用していません。
これは、過去に「95%大丈夫です。」と言われて、ギリギリになってから断れた経験が2回あるから、というのもありますが、そもそも、銀行からお金を借りるということについては、銀行のいうことを信用してはいけないと思うのです。
財務の世界では、借り入れのことを「デッド」、資本としてお金を入れることを「エクイティ」といいます。
エクイティは、平たくいえば株のことです。会社がうまくいけば大きなリターンがありますが、うまくいかなければ出したお金が0になります。
代わりに、デッドはローリスクローリターン。会社がうまくいってもうまくかなくても、決まった金利と元本を回収することになります。最悪は、貸し倒れて0円になる点は同じです。
つまり、銀行はローリスクローリターンをとっていく仕事になるため、「リスクがある。」と感じると、すぐにお金を貸すのをやめます。
だから、ベンチャーのパートナーとしてはいまいち相応しくないのです。
僕はあるメガバンクから不動産投資向けの融資として1.1%程度で6,000万円程度お金を借りているんですが、新たに300万円の融資を相談したところ、断られました。
この銀行からは、もともと7,500万円を不動産担保融資で受けていて、ちゃんと返済し、借り入れ残高が6,000万円に減っており、担保の不動産はこの2年でだいぶ値上がりしていたので、お返事をいただいたときは少しがっかりしました。
僕の与信力が足りなかったといえばそれまでですが、本来、お金を貸すことを生業とするなら、「金利が3%なら貸せます。2%なら無理です。」という言葉を、聞いてみたいものです。
最近の金融機関の融資スタンスを見ていると、「超低金利で貸す」または「貸さない」の2択しか見られません。
銀行にとって貸出金利というのは、貸し倒れリスク+期待収益となるわけで、もし、この会社に貸すにはリスクが高いな、と感じたら、高い金利を設定して提案すればいいのに、と思うのです。
もちろん、これを実践している銀行もあります。スルガ銀行なんて、そんな雰囲気がとてもありますね。金利高いけど、リスクもとるよ、と。
銀行を批判しても、それは金融庁への批判になり、最終的には日本国の批判になってしまうので、愚痴はこの変にしておきますが、ともかく、銀行を信用して事業計画を立てるというのは、「1週間後の天気予報は晴れっぽいから、バーベキューをやろう。」ぐらいの感覚がちょうどいい気がします。