株式会社ライナフ

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頭がいいことと仕事ができることの相関関係

2017, 10/25

仕事をしている中で、「あ、この人、本当に頭の回転が速いな。」と思うことって、ありませんか?
僕は特に、ベンチャーキャピタルの人やITベンチャー企業で働いている若い人と話しているときに、あーすごいなー、頭の回転が速いなー、と思ったりすることがあります。
本当に、羨ましいです。
ただ一方で、頭がいい人が集まれば、それで良い結果を出せるかというと、そうでもないんだろうな、とも思います。
僕は小学校の頃、6年間サッカーを習っていたのですが、5年生のころから、ゴールキーパーをやっていました。
小学校のころは他の人よりも運動神経が良い方で、短距離も長距離も、学年で、1,2位を争っていました。
ですので、ゴールキーパーをやっても、人よりも上手くできる、と思っていました。
ゴールキーパーは、僕以外にも1人、候補がいて、同じ学年で仲のよかった、戸田君という子と交代でやっていました。
ゴールキーパーになったのは二人ともほぼ同じで、はじめの頃は僕の方が上手かったのですが、徐々に戸田君の方が試合にでる回数が増えていきました。
そして、最終的には戸田君がゴールキーパーのスタメンとなり、僕はゴールキーパーを断念しました。
僕になくて戸田君にあったもの、それは、ゴール前で向かってくる敵にむかって飛びついていく、勇気でした。
僕は、どうしても、その突っ込んでいく勇気が持てず、ギリギリまで待ってしまうのです。
サッカーでは、敵がゴール近くに来た時に、ここぞというときに飛び出して自分からボールを掴みにいきます。
しかし、必死の形相で、今まさにボールを蹴ろうとする相手の足元に飛び込むのは、これはもう、とんでもなく度胸が必要です。
僕は、最後までこの勇気が持てなかったので、彼にゴールキーパーの座をとられたときに、スポーツは運動神経や身体能力だけで、優劣が決まるモノじゃないんだということを深く感じました。
仕事における、地頭の良さも、これと同じことが言えると思うのです。
もちろん、頭の回転が速いことは武器になりますし、他の人よりも秀でることができます。
ですが、実際に良い仕事ができるかどうか、という話になると、その仕事へ傾ける情熱、まわりに好かれる人柄、メンバーへの優しさ、など他の要素がたくさんあります。
僕も、他の経営者と比べてそこまで頭の回転が速い方ではなく、たまに、スピーディーな会話についていけなくなるのですが、そういう時には、素直に「あ、ごめんなさい。今の話が理解できなかったので、もう少しかみ砕いて教えてもらえますか?」と言うようにしています。
変なプライドを持たず、知らないことを、知らないと言えること。
難しい会話に、勇気をもって突っ込んでいくこと。
あの時に持てなかった勇気を、今、振り絞っています。