頼むから・・・頼むから、情報を盗まないでくれ・・・・
こんにちは、日夜戦い続ける、ベンチャー企業の経営者、滝沢です。
今日は、最近あった悲しい出来事についてです。
先日、ある大手企業様より、「うちのある事業部が、滝沢社長とお話ししたいと言っているので、紹介してもよいか?」との相談がありました。
その会社様とは直接、まだお取引がないものの、とても大きな会社で、お取引が始まれば大きな商談になります。
私は、OKして、1週間後にご担当の方々がいらっしゃいました。
大手「今日はお時間をいただきありがとうございます。いろいろと、情報交換がしたくて。」
僕「情報交換、ですか?」
大手「はい、そうです。以前、リリースされていた、『サービスが入る家』のプロジェクト、その後、どうかな?と思いまして。」
僕は、その質問に対して丁寧に回答をし、今の進捗状況や、やってみた上で感じた課題、これからの事業方針などについて話しました。
大手さんは、とてもたくさんの質問をされて、最後には「いろいろ気になっていたことが分かって、すっきりしました。」と笑顔でおっしゃいました。
一通り回答を終えた後、
僕「御社では、どんなプロジェクトをやっているのですか?」
と尋ねたところ、
大手「いや、それは、まだ外にはお話しできないんですよ。はは。」
・・・・・・・
なに?
・・・・情報交換、ではなかったのか・・・・・?
それは、情報盗難、ではないのか・・・・?
結局、その大手の人は、単にうちのもっているプロジェクトの情報が知りたかっただけで、うちの製品を検討しているとか、本当に意味で情報をお互いに交換するとか、そういうものではなかったようです。
素直に答えた僕がバカなのか・・・・。
ベンチャーにとって、その打ち合わせのために割いた、僕と営業担当の2名の時間とは・・・。
大手と違って余裕のない資金の中で、新しいチャレンジをして学んだその経験の価値とは・・・。
いや、これは大手に限ったことではないのですけどね。
ただ、大手の場合、「うちにいろいろ話したら、いい商売になるかもよ?」という暗黙の餌があるぶん、強気に、根ほり葉ほり聞いてくる(気がする)んです。
こうやって悔しい想いをして、僕はより、したたかな人間になっていくんだろうなぁ。