高齢化社会におけるサポートコストの問題
日本の高齢化が叫ばれて久しいです。
高齢化は様々な問題を生みます。
・年金を含む社会保障の問題
・労働力の不足
・消費の低迷
・介護問題
などなど。
その中で、最近、よく感じるのが「サポートコストの増加」です。
世の中でインターネットやスマートフォンが一般的になり、高齢者の利用者が若者以上に急増しています。
これまで、世の中の最新テクノロジーに敏感だった若者(=アーリーアダプター)のみならず、高齢者(=レイトアダプター)も使い始めているということです。
その中で、若者よりも高齢者に手厚く必要なのが、サポートです。
無料でサポートを受けることになれている日本人は、当然のように、無料のコールセンター、無料のサポートを要求します。
ですが、このサポートコスト、ビジネスを根本からひっくり返すレベルで恐ろしい負担がのしかかるのです。
例えば、月額980円の格安SIMがあったとします。
ITリテラシーの高い人だけが使っているうちは、サポートコストは本当に少なくてすみます。
ところが、月額980円のユーザーのうち1名が、月に1回、1時間の相談を電話でするようになったとします。
一般的に、コールセンターの外注費は1時間1600円程度ですから、この問い合わせをした時点でこのユーザーは赤字のユーザーとなります。
高齢化が進むと、どうしてもサポートコストが上昇してしまいます。
これは、保険と構造がにており、若年層は安く、高齢者は高く、という価格も本来は必要なのかもしれません。
マイクロソフトのような外資系は、「コールセンターサポートは全て有償です。1回あたり5000円です。」と割り切っています。
今後、高齢化が進む、あらゆるサービスにおいてサポートのコストが上昇していくことを考えると、サポートの有償化というのは検討をしていく必要がありそうです。