ユーザーの行動について考察

先日、ベンチャーの社長さんたちと飲んでいて、なるほど、と思う考察がありました。
それは、「ユーザーは、目的のサービス以外は簡単には横道にそれない。」というような内容です。
例を挙げないとわかりづらいのですが・・・
例えば、LINEが、メッセージ以外のサービスとして、ゲーム、バイト情報、フリマ、決済、などいろいろな機能を提供しているものの、
いずれも苦戦をしています。
（フリマ機能の、LINEモールについては、すでに撤退をしました。）
これは、ユーザーがLINEをインストールしているのは、メッセージが使いたいからであって、なかなか他の機能については振り向いてもらえない、
典型的な例です。
他にも、携帯会社は携帯の通信網以外に保険や銀行などいろいろなサービスを打ち出しますが、いずれも苦戦をしています。
つまり、ユーザーは、自分の求めている機能をその「専門」サービスで満たし、それ以外のサービスは本質的には、企業には求めていないのではないかということです。
スマートロックについても同様で、鍵以外に様々な生活サービスと組みやすい反面、ユーザーは鍵の機能以外は求めていないのでは？と思う部分もあります。
今現在、専門としている機能以外に取り組む場合、それの「専門」であることを認知してもらうだけの、全力投球が必要なのでしょう。
面白そうだからといって、何でもかんでも首を突っ込んではいけない、と、自分自身に言い聞かせるのでした。