DeNAの記事捏造、盗用問題について

DeNAが運営している、情報サイトが炎上しました。
医療系の情報サイト、インテリア系の情報サイト、ファッション系の情報サイトが次々と閉鎖し、会長、社長が記者会見で謝罪をする事態となりました。
今回の騒動を見て、「記者さん達、容赦ないな・・・・」と思ったのは、僕だけではないはずです。
DeNAという（ちょっと下降気味だけど）有名なIT企業が起こした問題であること、今までにはなかった新しい問題であること、など、ニュース性が高いのは確かなのですが、それ以上に今回、この問題が報道されているのは、記者（ライター）の人達の怒りが収まらないからだと思います。
記者といっても、主にネットで記事を書いている人たちです。新聞記者は、この問題をそこまで大きくは取り上げていません。
お気持ち、大変わかります。
一生懸命書いた記事が、数時間後にほとんど全文、パクられて、そっちの方が検索の上位に来て、あたかも元記事のような顔をしているのですから、許せません。
記者が記事を書くのは、それが何かしらに掲載され、その掲載された横に広告が出て、広告収入が入るからです。
特に、新聞のように定期購読料をとっていないことが多いネットのメディアでは、広告収入こそが唯一の収入源になり、そのために一人でも多くの人に見てもらえるために、一生懸命記事を書きます。
それが、瞬時にコピペされるという、悪夢。
そりゃ怒ります。
そしてその怒りが、今回のDeNAの盗用に対して激しい炎上を引き起こし、怒りの大合唱となっているのでしょう。
もし、盗用で被害をこうむっているのが記者ではなく、作曲家や写真家だったら、ここまで大問題にはならなかったはずです。
記者を敵に回すということの恐ろしさ。ペンは剣より強い。ということを、改めて感じた事件でした。