日本はシリコンバレーに追いつけないのか
日本のベンチャー風土と、シリコンバレーのベンチャー風土の違いが、気になります。
シリコンバレーでは、「そのサービスは社会の問題を解決するのか?」「そのサービスは人々を豊かにするのか?」という視点で起業をする文化が根付いていて、お金の出してであるベンチャーキャピタルなどの投資家も、その点を注視しています。
お金の話はその次です。
サービスが世界的に広がれば、お金儲けは後からでもできる!という感じです。
Facebookなんか、5億ユーザーを集めてから広告を始めましたから。
しかし、日本のベンチャー業界においては、「どこでマネタイズ(収益化)するのか?」「いつ黒字化するのか?」という点を投資家は最重要視している気がします。
早い段階でも投資回収、早い段階での収益化が求められるのです。
投資家は投資をしてリターンを得ることが目的ですから、この考え方も決して、間違っていません。
ただ、日本の投資家は、日本国内でのサービスシェアを重要視し、世界的に広まってから収益化すればよい、という視点をもっていないため、早期の収益化を求めがちなのだと思うのです。
世界で成功させる、ということがいかに大変か、いかにハードルが高いかを理解している分、日本発で世界にヒットするサービスは難しい、と諦めてしまっているのではないでしょうか。
日本がシリコンバレーに匹敵するベンチャー創造の地を作るためには、投資家のマインドを世界基準に引き上げる必要があるでしょう。
そしてそのためには、私たちベンチャー企業の中から、Appleのような、Googleのような、Facebookのような圧倒的な世界シェアをもつベンチャーが生まれることが、最も近い道なのだと思います。
というわけで、頑張ります。