タクシーが値下げしたような値上げしたような・・・
2017, 02/17
日本のタクシーは、諸外国から高い、高いと言われるため、1月30日から東京23区の初乗り運賃が410円(1.05kmまで)に改定されました。
ただし、6.5km以上乗ると、以前より高くなります。
短距離の利用には値下げとなり、6.5kmという中距離以上は値上げとなります。
これ、どうなんでしょうか?
僕個人としては、短距離利用はさほど多くなく、2カ月に一度くらい終電に間に合わなくなってタクシー使うため、思いっきり値上げになります。
タクシーについては、国が率先して競争原理から遠ざけているため、もはや市場原理から離れたブラックボックスのようになってきています。
価格決定の経緯が見えないからです。
健全な競争で考えれば、Aタクシー会社が初乗りを600円にしたら、Bタクシー会社は初乗り700円だけど迎車を無料にしたり、Cタクシー会社は社内にミネラルウォーターをサービスで置いたり、というように、各社、創意工夫をするところなのですが、今のように値段を一律で縛ってしまったら、どの会社も努力をしなくなります。
「タクシーの値段が下がると、多くのタクシー運転手が食べていけなくなるから。」というよくわからない理由が出てきますが、そんな理由を言ったら、介護の仕事をしている人たちが怒りますよ。
競争努力を失った業界には、明るい未来は決して来ることはありません。