結局はデータで儲ける時代
世の中の成功しているITベンチャー企業を見渡した時、結局はデータを集めた企業が勝つんだなぁ、ということがよくわかってきました。
逆に言うと、意識して何のデータを集めてそれをどう活用するか、ということに取り組まないと、頭打ちになるということです。
ひと昔前のIT創業期は、AppleやMicrosoft、HPといった社会のインフラを作るシステム会社が強かったです。
ですが、情報革命とはうまく言ったもので、今は情報=データを持っている会社が何よりも強い。
Facebookは個人の性別、生年月日、出生~今の勤務先、趣味、まで多岐に渡る情報を入力させることで、世界最大の個人情報保有企業となりました。
Googleは多くのWebサイトの情報を集めることで検索会社としての力を持ち、その後、GoogleアースやGoogleマップなど多くの地理情報を提供&収集をしています。
Amazonの強みは購買履歴です。購買履歴の情報を元に消費者に商品を勧めることや、さらには商品の販売元に対して売上推移情報を元にしたお金の貸付まで行っています。
クックパッドはレシピ情報、食べログはレビュー情報を持っています。
では、例えばLINEはどうでしょうか?
何の情報を集めているか?
ここがLINEの現時点での弱点です。
圧倒的に保有しているチャット会話情報は直接的には利用しづらく、このビッグデータを使った唯一強みとして発揮できるのは、会話用AIを使った自動応答システムです。
LINEは保有している情報としての強みが少ない分、LINEペイやLINEモール、LINEバイト、などの多方面に展開しているものの、大きな成功はまだ見えていません。
また、FacebookメッセンジャーやWeChatなどのライバルのチャットツールも多く、ここからどのように伸ばすかは悩ましいところです。
では、ライナフはどのような情報を集めようとしているのか?
それは、現時点では内緒です。
一見、同じようなビジネスモデルをやっている会社に見えても、フォーカスしている情報の内容によって、大きな違いが生まれてくると思います。