なぜ起業したか
今回は、少し青臭いお話を。
起業した理由を、たまに聞かれます。
だいたいは、「大学生のころから30歳までには起業したいと思っていたので。」との理由にならない理由で、わかって下さるのですが、いやいやそれ理由になってないから、という鋭い方もいて、その時は本心を話します。
本当にお恥ずかしい話なのですが……
高校生のときに思春期真っ盛りだった私は、「生きている意味は何か」という自分探しみたいな時期がありまして、そのころは地元の図書館の哲学書コーナーに入り浸り、毎日哲学書を読んでました。
中国の哲学者、孔子、荀子、孟子や、西洋のカント、ニーチェなど。
で、青臭い私はがだした答えは、
誰かの役に立てるなら、この辛い人生も生きていく意味がある
でした。
誰かの役に立ちたい、ということですね。
で、世の中の誰かの役に立とうと思ったときに、すぐに思いついたのは両親と同じ教職でした。
一人の人間である私が、毎年大勢の子供たちに教えることで、レバレッジをきかせて多くの人の役に立つことができる。
そう思って、大学は教育学部に進みました。
で、大学時代にビックカメラで働いていて気づいたのです。
一番、世の中に貢献するのは、会社を作ることだ、と。
会社を作ると、そこには雇用が生まれ、生産者が生まれ、消費者が生まれる。
トヨタが営利企業だからこそプリウスは生まれ、セブンイレブンが営利企業だからこそコンビニが増えて便利になった。
だから、自分が世の中の役に立つ大会社を作ることが、最も自分の生きる目標に合っているのだと思いました。
政治家はまったく想像しませんでした。
清濁合わせ飲まなくてはいけない政治家より、日本、さらには世界へ向けた仕組みを提供でき、さらに信念を曲げずにそれができる起業の方が、政治家になって日本を良くしようとするよりよっぽど近道に感じたからです。
以上のような、大変青臭く、偽善っぽい理由で僕は起業しましたが、この考えは今も変わっていません。
突き詰めれは、
なんのために生きるのか
だと思っています。