iPhoneを作ると人が死ぬ
2017, 05/25
とあるメーカーの方から聞いた話です。
そのメーカーはiPhoneの製造の一部を受託していたのですが、Appleからのあまりに過酷な品質要求、価格要求に対して耐え切れず、
製造を請け負っていた現場の人が自殺をしてしまったそうです。
「Appleからの要求がきつすぎて、人が死んでしまった・・・・」と、悲しそうに言っていました。
人が亡くなったことはとても悲しいことなのですが、一方で、そこまでの過酷な品質要求をし、その品質を低価格で作るために鬼のような価格要求をするAppleに対して、
畏怖の念を感じます。
僕は価格交渉のシーンにおいて、どうしても早い段階で落としどころを探ってしまうクセがあり、凄まじいほどの強気な要求、というものができません。
強気な要求ができるときは、自分の中で一定の理屈ができているときだけです。(他社の方が安い、とか。)
品質要求も同じで、スティーブ・ジョブズのように、どこまでもどこまでも高い品質を工場に要求するということができず、「これが限界なんですよ。」と言われると、わりとあっさりと納得してしまいます。
そんな自分のヘタレさがわかっている分、iPhoneを作ると自殺者が出るレベルで辛い・・・という要求をするAppleは、すごい会社だ・・・と思うのでした。