マイナス金利から1年半が経ちましたが日本が変わりません。
2017, 08/07
日銀が、マイナス金利という異常事態の特効薬を使いましたが、世の中はどれだけかわったでしょうか?
日経平均は5000円程度上がりました。物価も、ちょびっと上がりました。
不動産価格もぐぐっと上がりました。
しかしながら、本来も目的であるお金の好循環、経済の好循環は生み出せずにいます。
マイナス金利というのは、お金を借りている人が利子を払う代わりに利子をもらえる、逆にお金を預けている人が利子を受け取らず、利子を払わなくてはいけないという、異常な状態です。
日銀が銀行に対して、「お金を貸し出さないないと、銀行のお金減らしちゃうぞ!とにかくお金を世の中に貸し出すんだ!」といって取り入れた最終作戦だったはずです。
しかし、融資後に焦げ付くことを恐れている銀行は、多少お金を取られてでもお金を外に融資することには躊躇をし、唯一お金を貸しやすい不動産向け融資だけが進んだ、というのが結果でした。
量的緩和、マイナス金利、株と国債の買い入れ・・・・これだけの手法を取り入れても状況が好転しない日本経済は、もう、金融政策ではどうしようもない状況になってきているのでしょう。