アイデアがある人
たまに、「すごいアイデアがあるんです。」と、相談してくれる人がいます。
で、「どんなアイデアなんですか?」と聞き返したときに、「それは、教えられません。これは必ずヒットすると思うので、教えて、先にやられたら困るのです。」という答えが返ってきます。
この受け答えをしたあと、私は、「あ、この人のアイデアが実現されることはないな。」と思ういのです。
以下に、理由をあげます。
1:アイデアを人に話すことで、良い点、悪い点などの批評をもらうことができるのに、それをしない。=アイデアの悪い点を見ようとしない。
2:人に話すことで、より、やらなくてはいけなくなる。=有言は実行を生む。無言は何も生まない
3:そもそも、人に話したことで簡単に真似されるようなアイデアは、リリースした瞬間に真似される。=他の人から簡単に真似できないアイデアでないと、勝ち目がない。
特に3番ですよね。
人に話してすぐに真似されるようなアイデアは、そもそも事業としての魅力がないと思います。
すぐに真似されちゃいますから。
大手が参入したら、瞬殺ですよ、瞬殺。
もしそのアイデアに本当に自信があるなら、どんどんいろいろな人に話すべきです。
で、話をするとだいたい、否定的な意見が返ってくる。
それは、「大手が参入したらどうするの?」「似たようなサービス、すでにあるんじゃないの?」「なんで今まで、そのアイデアのサービスが生まれなかったか考えたことある?」etc。
これらの否定的な意見に耳を傾けて、その意見全てに反論できるようになることで、よりアイデアの実現性が高まります。
(余談ですが、不動産系の新しいアイデアの相談を受けると、そのほとんどが法令上無理なものが多く、大変申し訳ないと心から思いながら、率直に、ボコボコに批判してしまう私です。だって、法令を守らないビジネスなんて、ビジネスじゃないですから。)
というわけで、このビジネスアイデアは!!と思った人は、どんどん人に相談をしましょう。
で、たくさん批判されることで、すごく成長できます。
その成長こそが、一番の収穫なわけです。