日焼けサロン体験記その3
【これまでの流れ】
部活の同窓会の幹事になった滝沢は、自らノリノリでレーザーラモンHGの仮装をすることになったぞ!
でも、本物のレーザーラモンHG(本名:住谷正樹)は、めっちゃいい筋肉と肌の色をしている!
これはまず、何とかしないと!と、思って日サロ通いを決めた矢先に、一緒に幹事をやる予定だった演劇部の友達が何者かに襲われた!
その手口は、5年前に公演したオペラ座の怪人に似せたものだった!
犯人は、演劇部の中にいるのか?!
どんな時も、真実はいつも一つ! (ここからオープニングテーマ:小松未歩)
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日焼けマシーンの前に立った僕がすることは、1つ。
全裸になることである。
はじめて来た部屋で、全裸になるのって、めっちゃ勇気いるね!
鍵が締まっているのを、3回くらい確認しちゃったよ!
だって、全裸ですよ?
今、襲われたらまったくの丸腰。というよりも、恥ずかしい。
この、全裸になった瞬間が一番、「オレ何シテンダロ」感がありました。
全裸になったあとは、受付でもらった日焼け前用のクリームを全身に塗ります。
試供品のパックみたいな、使い切りタイプなのですが、その量が少ないため、上半身を丁寧に塗りすぎると下半身にクリームが足りなくなる!
デリケートゾーンを守るためにも、クリームは計画的に!
全身にクリームを塗り終わったら、いよいよ、日焼けマシーンに横たわります。
イメージは、大きなプラスチックの板の上に、寝る感じです。
全然柔らかくないため、割と痛い。
硬い床に横たわる感じ。
プラスチックのため、全裸で横になってもひんやり感がないのが救いです。
横になったら、マシーンの蓋を閉めます。10cmくらいの隙間を残して、蓋が閉まるとそこは、暗闇です。
頭上に設置されたインターホンを隙間から漏れる薄明かりを手掛かりに見つけ、ボタンを押します。
ポーンという音がして、「ご準備よろしいですか?」と、早口で聞かれます。
早口すぎて、「〇×▲〆※しい〇〆ωか?」としか聞こえませんでしたが、「はい」と答えました。
ブゥゥーーーーン
マシンが起動する音とともに、目の前がぱっと明るくなり、自分の周り365度が、蛍光灯のようなランプに囲まれていることに気づきます。
寝ていたプラスチック板は、透明にできており、下からも照射されます。
なるほど、これで背中も焼くことができるのか!
横になって30秒もすると、肌が温まってきて、ホカホカしてきます。
目を閉じると、太陽の下で肌を焼いているのと同じ感覚になります。
お、思ったよりも気持ちいいかも。
ちょっと熱いな、と思い始めたあたりで、顔にそよ風が当たり始めました。
ファンが動き始めたようです。
このファンは、顔のちょうど目の前にあるコントローラーから、強度を操作することができます。
目を閉じると、そよ風の中、太陽の下で肌を焼いている気分に。
そして、BGMは波の音。悪くない。
※BGMは、有線放送で自分の好きなミュージックが選べます。
海で焼くのとの違いは、
①背中が硬くて痛い。
②全裸で焼いているため、デリケートゾーンが紫外線に初めてあたり、不思議な感じ。
③マシンとファンの音が少しうるさい。
くらいかな。
頑張れば、海でバカンスしている気分に、慣れなくもない!
そんな気楽な気分になれたのは、最初の3分くらいでした・・・・。
続く