日焼けサロン体験記その4
【これまでの流れ】
部活の同窓会でレーザーラモンHGの仮装をすることになった滝沢は、いい筋肉と肌の色を目指して、新宿の日焼けサロンへ向かった。
はじめての日焼けサロンで、衝撃の全裸デビューを果たした滝沢は、このまま社長を辞めて監督を目指そうかと逡巡したものの、改めて、全裸社長としの決意を新たに日焼けマシーンに入るのであった。
痛い背中
見知らぬ天井
使徒からの光線
肌を焼かれた滝沢は、開始3分で、己の考えが甘かったことを痛感するのであった・・・。
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日焼けマシーンに入って3分で、飽きました。
じっとしていることに。
暇すぎます。
日焼けマシーンの中では目を開けてはいけないため、ずっと目をつぶっています。
普通ならここで、心地よく寝落ちできるのですが、何せ、寝転がっているのがプラスチックの硬い板の上なので、ぜんぜん寝れない。
まぁ、寝れないのは、床が硬いから、以外にも、全裸で落ち着かない、っていうのが大きかったかも。
で、ここからがとにかく暇なんです。
20分程度だったら、あっという間だろうなー、と思ったのですが、苦痛なくらい暇でした。
このあと、通算5回くらい通うのですが、日サロに行くときに一番憂鬱なのが、今でもこの、暇な時間です。
慣れてきてからは、考え事や瞑想に使えるようになってきましたが、元来、落ち着きのない僕としては、本が読めない、スマホが見れない、っていう状況が本当につらかった。
マシーンの中は、狭い空間のため、寝返りはうてるものの、ゆっくり、気を付けて動かなくてはいけません。
なお、寝返りをうつことは推奨されています。ずっと同じ姿勢だと、どうしても脇の下や腕の内側が焼けず、変な感じになるからです。
僕はなりました。
途中、うっすら目を上げて目の前のコントロールパネルに表示される残り時間を見ながら、「あぁ、まだあと10分もある!さっきから1分しか減ってない!」とか、思っていました。
じーーーーっと、耐え続けて、20分が経過したその時。
ブウォォォン
突然、マシンの電気がおちて中が真暗になりました。即座に、頭上のインターホンから、
「〇×▲〆※した。」(たぶん、お疲れ様でした、だと思う。)
という声が聞こえてきました。
自分でマシンの蓋をあけて、機械から這い出ます。
背中が痛い。
っていうか、このマシーンから出てくる全裸の自分、なんかターミネーターっぽい。
ガチャリという音がして、横のシャワールームへの鍵が開きます。
シャワールームへの入室は、マシンが終わらないと入れない仕組みです。
その間、シャワールームは清掃中なんですね。
で、逆に、一度シャワールームに入ると、マシンの部屋には入れないです。
その間、マシンの方を清掃しているんですね。
効率が良い!
全裸のまま、自分の荷物をまとめて、シャワールームへ移動。
うーん、やっぱりなんかシュールだな、この姿。
部屋に戻れなくなるため、忘れものには要注意です。
シャワールームへ移り、また試供品のようなパックに入ったボディーソープ&シャンプーで体と頭を洗います。
備え付けのタオルで体をふいた後、またまた試供品のようなパックに入ったアフターローションを、日焼けした体に塗っていきます。
うーん、気持ちいい。
服を着て、部屋を出て、受付に行くと、「ドリンクはいかがなさいますか?」と、好きなドリンクを1杯もらえました。
選べるドリンクの種類は、ファミレスにあるコカ・コーラ社の飲み放題マシーンのメニューと同じだと思ってもらえれば。
ドリンクを飲んだ後、次回は3日くらいに来てくださいねー、と言われつつ、内心(いや、2日後に来ます。間に合わないので。)とか考えていました。
また、下地を作るためにはまだ通わなくてはいけないため、特別価格の4回4,000円の回数券を買いました。
安い!1回1,000円!
しかも、これなら脱落する人も減るし、商売が上手い!
僕は絶対に使い切るよ!
こうして、初めての日焼けサロン体験は終わったのでした。
次回:「日焼けサロン、その後」